Xin chào!こんにちは。ベトナム・ホーチミン在住のグローバルキャリアコーチYukaです。
海外駐在であれば、いつかはやってくる任期の終わり。
「本帰国が決まった」と聞いてホッとする方もいれば、寂しさや新たな地での生活に期待と不安を感じる方もいると思います。
いずれにせよ、誰もが人生のどこかでこのようなタイミングを迎えることでしょう。
今回のコラムでは、大きな環境変化をできるだけ穏やかに乗り越えていくためのヒントとして、「知っておくとよいこと」と、「そのためにできること」をお伝えしたいと思います。
初めての海外生活はもちろん、日本国内だったとしても慣れ親しんだ地域から異なる文化や価値観に触れた時、誰もが少なからずカルチャーショックを経験しながらもその場所に適応しようとします。
その時の心の状態の移り変わりを示したのが、「異文化適応曲線」です。
海外駐在者のケースにおける異文化適応のパターンとしては、初期のハネムーン期、カルチャーショック期、適応期を経て一旦落ち着くものの、本帰国を機に再び、逆カルチャーショックとも呼ばれる「リ・エントリーショック(Re-entry-shock)」を受けることが多いと言われています。
前者の海外でのまったく新しい価値観に対する異文化適応の時とは異なり、元々慣れ親しんでいたはずの自国でギャップを感じてしまう後者の方が、精神的なインパクトが強いとも言われています。
この記事を読んでいる方の中には海外生活を始めたばかりの方もいれば、これから本帰国を迎える方、すでに本帰国された方もいらっしゃると思います。
どのステータスの方にとっても大事なのは、このような環境変化を体験する中で、誰もがストレスを感じたりメンタルのアップダウンを感じるものだということ。
そして、多少の時間の差はあるにせよ、いずれは回復(適応)していくものだと知っておくこと。
こういったメカニズムを知り、今私はどの位置(状態)にいるのかを把握するだけでも、気持ちの上で少し楽になるのではないでしょうか。
突然の本帰国や他国へのスライドの通達を一方的に受けた場合、外的要因に振り回されていると感じたり、自分の意思が置き去りにされていると感じる方も少なからずいらっしゃるのではないかと思います。
しかしながら、人生に変化はつきものです。
そこで無力感に陥ってしまうのではなく、そのような状況だからこそ、「自分がいまできること・変えられること」に主体的に取り組んでいくことが、このような変化の時期をスムーズに切り抜けるための大切なポイントです。
我が家も海外に出てからこれまで9年間で3回の国を跨いだ引越しを経験する中で、家族それぞれの立場で環境変化に対応してきました。
これらの経験から得た、環境変化をスムーズに乗り越えていくのに役立ったことや、セルフケアとしてできることを具体的にまとめました。
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