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教会で開かれる同じ痛みを抱える人のためのグループに通ってみて学んだこと

2023年6月5日
研谷美月 (アメリカ)

地元の教会で開かれる同じ痛みを抱る人のためのグループって?

Aloha! アメリカハワイ州在住歴6年のMitsukiです。私はハワイ州で看護師として現場で働く傍ら、国際的で活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLight(ビライト)の代表としても活動しています。

私はハワイに来て、心理的、精神的なサポートが日本にいた時よりもずっと身近にあることを知りました。それは医療的にも、そしてコミュニティとしても役目を果たしています。

心理カウンセラーに勧められて、私はこの2月から同じトラウマを抱える女性たちが集まるグループに参加するようになりました。

そういった場があること、そしてそういった場をもっと活用できる人が増えたらいいなと思ったので、今回ご紹介します。

私が参加しているものは、キリスト教のメンバーさんが主体となって開催されているものです。イメージとしては、映画で見るようなアルコール依存の方のための「AAグループ」のような感じです。​​

同じようなトラウマや痛みを抱える女性たちと、週に1回集まります。何をしているかというと、私が参加しているグループでは一冊の教材を一緒に読んだりしながら、それぞれ思うことや経験などをシェアしていきます。

参加費は無料で、ZOOMで集まる時もあれば、教会に集まる時もあります。強制的なものではないので、それぞれが参加しやすい形で参加をしています。

 

なぜ通うことにしたのか?

なぜ私が通うことにしたかというと、やはり同じような痛みやトラウマを抱え、経験しているからこそ分かり合える人の存在やコミュニティが必要だと少しずつ思うようになってきたことが大きな理由です。

以前からそのグループの存在を知ってはいたのですが、これまで仕事の関係からスケジュール上なかなか参加が難しく、今は仕事が変わって予定が合いやすくなりました。

初めは少し緊張したり、特別に日本人向けや日本語で開催されているわけではないので、英語でうまくシェアできるのかそういった怖さもありました。

実際に通っていて、やはり自分の感情や思いを英語でうまく表現できないことも多々あります。

でも、上手くシェアできるために通っているのではなく、感情や気持ちを表に出したり、他の人の話を聴きながら自分の気持ちに気が付いたり、整理ができたり、「一人じゃないんだなあ」と思えるために通っていると思えるようになりました。

 

弱さは勇気であり、強さである

海外で生活をし、働き、逞しくなってきた部分ももちろんあります。

でも、弱音を吐かず、不安感を突き飛ばして生きていくことが強さではないと少しずつ思えています。

「Vulnerability is courage and strength」といった言葉もよく聞くようになったと思います。直訳すると、「弱さは勇気であり、強さである」といった意味。

”vulnerable ”はさらに言うと、自分の傷や弱さ、怖れを隠さずに表に出すことと言えるでしょうか。

まだその言葉がしっくりきているわけではないですが、そういった状態になることで生まれる他の人との結びつきがあるということを知りました。

傷ついていても、不安を抱えながらでも、そこから懸命に毎日を歩もうとしている姿に勇気をもらいます。

そして、「自分も」と思えること、それこそが強さになっていくんじゃないかなと思います。

Written by 研谷美月(アメリカ)

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