ALOHA! アメリカハワイ州在住歴、7年目となりましたMitsukiです。アメリカハワイ州で正看護師として働く傍ら、国際的に活躍したい看護師さんたちをサポートする会社BeLightの代表としても活動しています。
2023年12月にハワイ、オアフ島で開催されたホノルルマラソンに初参加してきました。
7時間ほどかけての完走。歩いたので完走と言えるのかわかりませんが、完走ということにしましょう。
2023年は旦那に勝手に登録をされた10キロマラソンからスタートし、20キロ、30キロ、そして42キロのフルマラソンに出場しました。
それぞれのレースがひとつひとつ思い出深く、またレースや準備を通して学んだことも多かったので、今回のコラムにしてまとめたいと思います。
10キロマラソンは、出場するなんて夢にも思わず、開催の数日前に旦那より番号などが入っているパケットを手渡されました。
特別に走ることが好きでもなく、マラソンなどの大会にも興味はなく、ほとんど無理やり出場させられる形で初参加。
走った結果思ったことは、「意外と自分って走れるかも」ということ。
走ることが特別に好きだったわけではなかったですが、運動をまったくしてこなかったというわけではなく、ハイキングは好きで週末に数時間歩いていたので、その成果が出たということでしょうか。
参加していた人も常に運動している、走ってそうもしくはフィットな人ばかりかと言えばそうでもなく、さまざまな年齢、体格やコンディションを持った方々も、一生懸命自分のペースで走っている姿に感銘を受けました。
10キロマラソンで「案外できるもんだ」と思えて、20キロマラソン「Hapalua」に参加することも決めました。
でも、「ビギナーズラックのような10キロのようにはいかない」と思い、定期的に走ることを始めました。
走る時もなるべく距離を長めに伸ばしていき、少しずつレースに向けて練習をして望む、準備をして臨むということをしていきました。
当たり前なのかもしれないですが、前日にどういうものを食べるとか、レース中にエネルギーを補給できるものを準備したり、そういったところも少しずつ学びました。
また、20キロレースの当日自分にいい聞かせていたのが「自分のペースを守る」。
やはり20キロとなると10キロの時とは違って、「日頃から走っているんだろうな」という印象の方が多かったです。
なので、最初走り始めてからどんどん抜かされて、自分が遅いペースで走っているように感じました。
でも、「それに騙されて自分がいつも走っているペースより早く走ってしまうと、きっとあとで痛い目をみる」と思って、自分のペースを守ることに徹しました。
そのおかげか、20キロのレースはゴールした時にも「とっても楽しかった!」と感じながら完走することができました。
20キロマラソンとフルマラソンまでの時間が結構空いていて、「何かしないと!」と出場することにした30キロマラソン。
これまでの10キロマラソン、20キロマラソンと違って、ちょっとニッチなレースでした。
他のレースではパケットを受け取る時はお店などが出展していたり、イベントのようでかなり賑わっていますが、30キロマラソンでは小さなスポーツ用品店でパケットを受け取りました。
出場者が400人ほどの規模の小さなレース。走っている人は多く、人が結構走り込んでいる人ばかりで、次々と抜かれて後方の方をずっと走っていました。
20キロマラソンがどんなものか経験しましたが、それ以上は未知の世界。一体身体がどんな反応をするのかと考えていました。
もう少し短い距離を走っている時は「心臓とか息が追いつかない」という感覚でしたが、20キロを超えると足の痛みがひどくて走りにくい状態になりました。
足の痛みのことを考えるとどんどん痛みも増してくるような気がしてなんとか足の痛みに集中することをやめようと音楽を聴いて歌詞に集中したりするようにしました。
そうすると、途中からふと痛みがそこまで気にならなくなって、最後の佳境を乗り越えることができました。
身体的なことだけでなく精神的にも嫌なことなどを考え始めてしまうと、そのループから抜けきれなくなったり、ますます嫌な方向に考えてしまうことがあります。
でも、そうしても何も解決には繋がらないし、もっと落ち込んでしまったりすることがあるので、ネガティブなことばかりに心が向かないように転換できるすべを身につけることは大事だと思いました。
フルマラソンでは20キロあたりまでは割と調子良く走っていたものの、それを過ぎた後はとにかく痛みとの戦いでした。
歩いてみたり、自分でマッサージしてみたり、止まってストレッチしたり、水をかけたりと色々試してみました。
でも、痛みが取れたり、なくなってしまうことはなく、途中から「もうこのまま最後までいくしかないんだな」と。
後ろを振り返らず、やめたいと思いながらも、とにかく何がなんでも最後まで足を踏み出さないといけない時があるんだと思いました。
まさか自分が参加するなんて思わなかったマラソン大会ですが、本当に多くの学びがあり、そしていいことをたくさんもたらしてくれました。
Written by 研谷美月(アメリカ)