
こんにちは、2010年から2018年までスイスのジュネーブ、2019年から今日までドイツのフランクフルトに住むTowamiです。
私はドイツに住みながら、ヨーロッパ大陸のさまざまな国のお客さんと、毎日働いています。
その中で、もちろん人々を国籍で一括りに語ることはできませんが、「この国の人たちは、どちらかというとこんな傾向があるな」「この国の人たちは、こんな反応をすることが多いな」といった特徴が、少しずつ浮かび上がってきました。
それに気づくようになってから、この違いがとても面白いと感じるようになりました。
完全に個人的な主観ではありますが、ヨーロッパ各国のお客さんの特徴を紹介したいと思います。
今回は【前編】として、フランス、イタリア、ドイツのお客さんです。

パリ、ヴァンドーム広場のクリスマスデコレーション
私は夫がフランス人で、日常的にフランス人の友人や家族に囲まれて暮らしています。そのため、フランス人の考え方や価値観、働き方については、正直あまり違和感を感じることはありません。
ただ、他の国のお客さんと比較しながら仕事をしてみて、改めて気づいたことがあります。
パリのお客さんは、全体的にちょうどよくバランスが取れていて、効率が良い人が多いように感じます。言い方を変えると「ちゃっかりさん」です。
話す時も、まずは自分にとって本当に必要な重要情報をきちんと確認し、その上で、時間があれば少しプライベートな話もする、というスタイルです。
雑談に流れすぎることもなく、しかし冷たすぎるわけでもありません。欲しい情報はきちんと得る、そんな賢さを感じます。

また、全体的にとてもリーズナブルだとも感じます。良いサービスを提供している相手には、きちんと対価を支払う。
一方で、サービスの質が低い、あるいは価値を感じられない相手に対しては、たとえ関係が長くても、それ相応の距離感や対応を取る印象です。
情だけではなく、「価値に対して正しく支払う」という感覚が強いように思います。
さらに、イタリアのお客さんと比べると、パリのお客さんは少しリラックスしている印象もあります。意外でしょうか?
オンとオフの切り替えも比較的はっきりしていて、国の制度で年休がかなり多いこともあり、典型的ですが夏休みは3週間ほどまとめて取得し、8月は街から人が一斉に消えます。
どこの国の組織も、日本の企業のようにビューロクラティック(お役所仕事的)で、それに伴う事務作業の多さに苦しんでいる人は確かに多いです。
ただ、それを強いストレスとして表に出すことはあまりなく、不安になりすぎることもなく、淡々と自分の役割をこなしている人が多いように見えます。

ミラノのスピーガ通りのクリスマスツリー。通りがかりのマダムがひたすらおしゃれです
一方で、イタリア、特にミラノのお客さんは、会社組織の在り方の影響もあるのか、常に仕事に追われていて、余裕がないように感じることが多いです。
そのせいか、もしくは単に業務が煩雑なのか、約束がダブルブッキングになったり、直前でリスケジュールになったりすることも、かなり頻繁に起こります。
また、電話やミーティングでは、「で、結論は何?」という入り方をする人が多い印象があります。
常にどこか急いでいて、まず全体像や背景よりも、今すぐ必要な答えを求めてくることが多いです。用件が済むと、だらだらせず、さっと引き上げます。
一方で、とても印象的なのは、長い関係を非常に大切にする点です。
かなり長く付き合っている取引先に対しては、たとえサービスの質が少し下がっていても、「人情」「これまでの関係」を理由に、働き続けてしまうような一面があります。
この情の厚さや関係の濃さは、他の国のお客さんと比べても、イタリアのお客さんに強く感じる特徴だと思います。
また、ビジネス関係においては、誰とでも気軽に話すというより、明確な理由がある時にのみ初対面の挨拶を受け入れるような、入り口はそれほど軽く開いていない印象です。

ドイツで「一番美しい」と言われるニュルンベルクのクリスマスマーケット
ドイツ人のお客さんは、言いたいことを比較的はっきり言う傾向があるように思います。
それは単にストレートというだけではなく、時々、鋭いユーモアや皮肉が混ざることもあり、話しているとドキッとさせられることがあります。
また、ワークライフバランスは他の国よりも良い印象があり、労働時間も比較的短いと感じます。特に、年齢が上がるほど、短時間勤務の傾向はより強くなるように見えます。
ちなみに、スイスのお客さんも帰宅は早いですが、彼らは朝も比較的早いです。
次回は、【後編】として、スイス、スウェーデン、ルクセンブルク、オーストリアのお客さんの特徴を紹介します。どうぞお楽しみに!
ヨーロッパの第一線で15年以上働く中で、語学に悩み続けた経験、5か国語で仕事と生活をするようになるまでの試行錯誤、ヨーロッパ生活や国際結婚、ドイツでの子育てを通して得た気づきを、メルマガで定期的にお届けしています。メルマガにご関心をいただける方は、ぜひこちらからご登録ください。
Written by Towami(ドイツ)