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フランス語2級で現地就職。どのように語学力不足を乗り越えていったか?

2023年2月1日
YACHI (フランス)

入社がゴールではない、その先も努力は必要

前回のコラムでは、夢だったフランスで就職という夢が叶ったものの、フランス語2級レベルでは全く使い物にならなかった話を書きました。

今回はそれをどのように乗り越えていったかについて書きたいと思います。

接客業の経験があるので、日本語であれば簡単なはずのフロントの仕事でした。

ですが、言葉の壁があり、それさえもスムーズにいきませんでした。海外で仕事するのはハードルがとても高い!それが現実でした。

クレームやルーティン以外の仕事を想像してみてください。全く役立たずです。毎日気が休まらず、四苦八苦して常に緊張状態で仕事をしていました。

最初の頃はチェックインの際に、お客様の名前を聞き取れず、何度も聞き返してしまうようなこともありました。

これは、先に紙に書いてもらうことなど、語学力をカバーするために工夫をするようになりました。

 

上司から同僚に「英語を話すな」と通達が!

また入社してすぐに、ホテル内で使うコンピューターシステムの研修もありました。

フランスでの研修ですから、当たり前ですが、全てフランス語です。フランス語というハードルに加えて、システムを使いこなすために覚えることも沢山でした。まさしくゼロからのスタートです。

ホテルの接客で使うフランス語は、同僚に教えてもらってほぼ丸暗記です。試用期間も通常は1か月ですが、2か月に延長されながらも日々の仕事、フランス語力アップに努力しました。

とにかくストレス、ずっと立ちっぱなしのフロントの仕事、ランチ時間も40分のみ、トイレ休憩も行く時間がないほど忙しい毎日でした。

充実してはいましたが、1か月で5キロも痩せてしまったほど、体力、精神的にもダメージがありました。

それでも念願の海外就職、フランス就職をすることはずっと夢にも見ていたことなので、逃げ出さず頑張り通すことができました。もちろん周りのサポートがあってできたことです。

上司からは、「YACHIには英語を話してはいけない!」同僚たちにそんな通達も出されました。英語で話せばスムーズなところ、必死にフランス語で話す努力をしたのは、上司のそんな一言のお陰でした。

そのため、職場で実践しながらフランス語を習得することができました。同僚はかなり忍耐が必要だったかもしれません。

今でもあの時の頑張った経験が、その後の私のフランス生活、キャリアを歩む上での基盤、自信になったと思います。

何事も一歩進むたびに、ハードルがある。そのハードルを越える度に見える景色も変わってくる。過去を振りながらそう思います。

「あなたが達成できないことは、目の前には現れない」そんなことをアドバイスをもらったこともあります。正にその通りだったように思います。

もし皆さんも壁にぶつかるようなことがあったら、ぜひこの言葉を思い出していただけたらと思います。

Written by YACHI(フランス)

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