39歳で何の目的もなく仕事を辞めて、地元福岡でぶらぶらしていた時、気まぐれでオーストラリアに語学留学することを決めた私。
小学生の頃から英語が大好きで、「文法が得意=私は英語が得意」という、わずかばかりの自信を持っていた私でしたが、語学学校の初日の授業で、オージーの先生が話していることがまったく理解不能。
日本でずっとオージーの先生から英語を学んでいたにもかかわらず、オーストラリアでまったく通用しない自分の英語力に、私の自信は砕け散りました。
しかし、翌年再度オーストラリアに渡り、14カ月間の語学留学を達成。
今回は、一度完全に英語への自信を喪失したにもかかわらず、40歳を過ぎて英語スキルを身につけることに成功した、私なりの理由を紹介します。
私が英語スキルを身につけることができた最大の理由は、目標をアップデートしたためだと思います。
語学留学に行く直前の私は「英語が話せるようになりたい」と、ただ漠然と願っていました。でも、初めての語学留学で自分の英語力がオーストラリアでまったく通用しない事実に直面し、これが新たな目標を生んだのです。
それは「ネイティヴと難なくコミュニケーションができる英語スキルを絶対に身につける」というものでした。
この「絶対」というワードが入った新しい目標が私のモチベを爆上げし、そこから私は脇目も振らずに英語学習に没頭することができたのです。
新たな目標を得た私は「日本語を使わない」「日本人と遊びに行くこと禁止」という2つのルールを設定し、英語学習を進めていきました。
このことが私の英語学習マインドをより強固なものにしていき、目標を達成するまでは絶対に日本へは帰らないと心に誓ったのです。
ここでも「絶対」というキーワードが私のマインドを強くしていきました。スキルを身につけていくという長い過程で、マインドセットが継続力や成果に多大な影響を与えることは確かだと思います。
目標のアップデートは現在でも継続していて、常に英語スキルを向上させることを人生の喜びとしています。
オーストラリアでは語学学校に行きながら、イギリス人夫婦のもとでホームステイをしました。
語学学校ではテキストブックやその他の教材を使い、文法、読み書き、スピーキング、リスニングを学びましたが、やはり最高の糧になったのは、ホストペアレンツと過ごした時間です。
リスニングが一番の弱点だった当時の私にいろんな歌を聞かせてくれたり、映画を観せてくれたりと、いろんなサポートしてくれたホストペアレンツ。
私もそんな彼らに始終くっついて、彼らの会話を聞いてリスニングを鍛えたり、発音を直してもらったりしていました。ホストペアレンツから「コレをやるといいよ」と言われたものは、えり好みせずにすべてやりました。
苦手なリスニングに関しては、苦手だからこそ倍の練習を心がけていました。
ホームステイ先のみんなが寝静まった後、リビングのステレオでヘッドフォンをつけて、毎日1,2時間洋楽でリスニング練習をしていた頃の充実感は今でも鮮明に覚えています。
14カ月間の語学留学を終えた時、実は自分の英語スキルにはまったく満足していませんでした。
自分の不甲斐なさに気落ちしながら日本に帰国した私でしたが、その半年後、オーストラリアの永住権取得目的でシドニーのホスピタリティー専門学校に入学することを決意。
そこから仕事も決まり、いよいよ「語学留学生」という意識を払拭してシドニー生活をスタートさせたのです。そして、このシドニー生活によって私は、自分の英語スキルに少しずつ自信を見いだし始めました。
「スキルは使ってこそ身についていく」ということを身をもって実感させてくれたシドニー生活。
知識を頭の中に貯めておくだけでは、それを使いこなせるようにはなりません。
得た知識をどんどん活かして使っていきながら、さらに向上していく。これがスキルを身につけていく真の醍醐味なんだと思うのです。
旅のお手伝いや観光ガイド、英語講師もしています。下記からご連絡お待ちしています!
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Written by 野林薫(オーストラリア)