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セルフケアが導く豊かな人生。続けていたら身に付いた自分を幸せにする行動力

2023年6月10日
野林薫 (オーストラリア)

セルフケアの重要性

私の職場では月に一度、マネージャーと職員のマンツーマン面談が行われるの。

この時に必ず「セルフケアは十分に行っていますか?」「セルフケアはどんなことをやっていますか?」「あなたに幸せを感じさせるものは何ですか?」などと質問される。

私はメンタルヘルスサポートワーカーとして、精神障害を持つクライアント達の生活支援を5年ほど行っているが、クライアント達の感情の浮き沈みにひきづられてしまいがちな私達。

普段から自分の機嫌を明るく穏やかに保っておき、他人の感情に過剰反応しないようにしておくことが重要なのだ。

そんな私達にとってセルフケアは、心の波を穏やかにしてくれる大切な手段。

5人に1人が心の病を抱えているオーストラリアでは、「セルフケアのススメ」が盛んに啓発されている。

試しに「セルフケア」で検索してみると、「自分自身で行う、病気予防や健康管理、心身のケア」と出てくる。

適度な運動や「楽しい!」「幸せ!」と感じる行動を、日常生活に積極的に取り入れることがセルフケアにつながるのだと思う。

 

セルフケアの手段は十人十色

まず第一歩のセルフケアとして大切なのが、自分自身の心や体の状態にしっかりと意識を向けておくこと。

「なんだか気分が上がらないな」と感じる時、それは往々にして「最近、幸せを感じることしてないんじゃない?」という、自分自身からのメッセージとして受け取るようにしている。

そんなメッセージを受け取った時は、まずはそれを知らせてくれた自分自身に感謝して、「楽しいプラン」を練るのが習慣になってきた。

私のセルフケアといえば、仲間と美味しいものを食べたり、ジムのグループフィットネスクラスに参加したり、自然の中を歩き回ったり、海を眺めてただぼーっとしたり、旅に出ることもそうだ。

一見、特別でもなんでもないこの行動が、実は私に最高の幸せ感を与えてくれるのだ。

ちなみに私の友人は、仕事を終えて家に帰り、料理を作っている時が至福の時間だと言う。

何も特別なことじゃなく、私達の日常生活のあちこちに散りばめられている「幸せを感じる瞬間」。その「瞬間」にしっかりと集中して感謝することがセルフケアの極意なのではないだろうか。

 

セルフケアがくれるピュアな幸せ

私は純粋な幸せ感に浸っている時に、「昔より精神的に少し強くなった気がするな」と感じて、爽快な気分になることがよくある。

セルフケアを日々実行することにより、気づかないうちに行動力が向上していることにも気がついた。

以前は「海に行きたいな~」と、ふと湧いた希望に対して、「今から海に行くなんて、もう時間が遅いよ」なんて諦めていた私。

でもある日、その「諦めの意識」に蓋をして、思い切って家を飛び出し、約1時間かけて海に行った。

海に着くと、息を呑むような夕焼け空と星空が私を温かく迎えてくれたあの日、「これが自分の願いを叶える事によって与えられる至福の時間なんだ」と実感した。

どんなに小さな願いでも軽くあしらわず、叶えるために行動する。

セルフケアは、自分を幸せにする行動力を鍛えるのにもってこいな手段でもあるのかもしれない。

Written by 野林薫(オーストラリア)

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