いよいよ2024年が幕を開けましたね!現在、真夏真っ只中のオーストラリア。
ビーチカルチャーが深く根付いているオーストラリアでは、クリスマス、年末年始休暇をのんびりと海で過ごす人達でビーチは大賑わいです。
地元民だけでなく、冬の北半球の国々からはるばる海を渡ってきた旅行者達が、母国で寒さに縮んでいた羽をビーチで思い切り伸ばしている光景も、この時期の風物詩。
数え切れないほどの美しいビーチが存在するオーストラリア。以前のコラムでボンダイビーチについてもご紹介しましたが、人々の心に根付くビーチカルチャーはオージー達の誇りでもあります。
シドニーだけでもビーチは星の数ほどあり、その日の気分でどのビーチに行くかを決めるのも、夏の醍醐味のひとつ。
今回はそんなビーチパラダイス、オーストラリアの海水浴事情を紹介します。
老若男女が集うオーストラリアのビーチは、ビーチごとにコミュニティがあるかのようにも見えます。
以前、美しい海で有名な田舎町を訪ねた時のこと。朝早くビーチに行くと、車座になって椅子に座り、楽しそうにおしゃべりしている水着姿の高齢者の方々を見かけました。
また、別の日の夕方にシドニー郊外のビーチを訪ねた時は、お母さんと2人の小さな子供達が浜辺で遊んでいるところに、革靴を履いたサラリーマンのいで立ちの男性が近づいていく場面に遭遇。
男性を見つけた子供達は、すぐさまその男性に駆け寄り飛び付いていました。仕事が終わったお父さんとビーチで待ち合わせでしょうか。
オーストラリアでは、海に行くことは特別なことではなく、生活の一部です。
潮風に吹かれながらご近所さんの安否を確認したり、家族との絆を深めたり。オーストラリアの海は、人と人を繋ぐ重要な役割を担っているように思います。
さて、そんなたくさんの人々の日常的な遊び場のビーチの設備はどんな感じか気になるところですね。
個人的には、オーストラリアのビーチの設備はなかなか機能的であると思います。
トイレは定期的に清掃されており清潔さが保たれており、トイレットペーパーや手洗い用石鹸も完備されております。
シャワー室も複数あり、多数のビーチで暖かいシャワーを浴びることができるも高ポイント。
夏の週末の大混雑時はやや汚れている場合もありますが、基本的に「公共施設は綺麗に保とう」という意識の人が多いように感じます。
そして、先日訪れたビーチで目についたのが、可愛らしい「海の図書館」。砂浜で日光浴しながら読書をする人も多いオーストラリア。これも、読書好きな地域の人達の粋な計らいですね。
本棚の横に下がっている幼児用の水着は、きっと誰かの忘れ物なんでしょうね。なんだかほっこり気分になる、地域の人々による手作り設備です。
オーストラリアは波が荒いビーチが数多くあり、遊泳禁止になったり、小さな子供が遊ぶにはちょっと危険すぎたりする場合が多いのも事実です。
そんな状況を救ってくれるのが、大多数のオーストラリアのビーチに設置してある海水のロックプール。
ビーチの端っこの砂浜の近くや岩場に設置してあって、ビーチによってその趣が違い、オーストラリアの観光サイトやSNSにもいろんなビーチのロックプールが投稿されて人気を博しています。
海水浴客の安全を守るロックプールは、オーストラリアのビーチのアイコンとしても愛されています。
オーストラリアのビーチ事情、いかがでしたか?オーストラリアの海で泳ぐのはハードルが高すぎると思っているアナタも、アナタ自身のやり方で海を楽しむことができます。
お気に入りの本と一緒にビーチを訪れてみたり、写真好きならばロックプールの撮影を楽しむこともアリ。オーストラリアで「アナタだけの海の楽しみ方」を発見するのもいいかもしれませんね。
※ロコタビでシドニー観光ガイドとしても活動しています。ご連絡お待ちしています。
Written by 野林薫(オーストラリア)