香港で仕事をしていた時代に、転職のお手伝いをしてくれたブレナー真由美さん。よき友人であり、また信頼できる仕事仲間でもありました。
海外で活躍し続けている真由美さんに、どんな思いで走り続けてきたのか、そしてアメリカで起業された会社への思いを語っていただきたいと思います。
容子:今日は改めて、海外で働くということ、アメリカでの起業、仕事の使命感、などに関してお話をお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。まずは、簡単な自己紹介をお願いします。
真由美:茨城県出身です。地元の大学卒業後、イギリス留学、日本で就職、そして、香港へ転職、香港でアメリカ人の主人と出会い結婚、3人の子供達に恵まれながら、仕事を続け、アメリカ、ロサンゼルス近郊、オレンジカウンティに転住。4年前に、Cross Border Connect 社を設立しながら、子供達の学校のPTA会長も務めています。
容子:走り続けていらして、精力的な真由美さんですね。現在のお仕事に至るのに、当然ですが、イギリス留学からかなりの影響を受けられたと思います。最初の頃の経緯を教えていただけますか?
真由美:大学在学中に、1ヶ月のイギリス語学留学に行きました。短い期間でしたが、ここで受けたカルチャーショックは今でも鮮明に覚えています。
小さい頃は結構神経質だったのですが、イギリスで「歩きながら食べてもいいの?」「カバンを床に置いてもいいんだ」とか、今となっては全然気にしなくなったことが当時は全て驚きで、大きな学びでした。また、英語を勉強すると多国籍の人達とコミュニケーションが取れて友達になれる。この喜び、発見は大きく心に残りました。この期間に、「絶対にイギリスに長期留学するぞ!」と決意して帰国しました。
経済的なことがあるので、一旦日本で就職するつもりが、母が「一旦就職してしまうと、チャンスを逃すかもしれないから、大学卒業後すぐにイギリス留学が良い」と背中を押してくれ、経済的な援助もしてくれました。下に4人も弟妹がいる大家族なのにと思います。母には感謝してもしきれません。
容子:お母様の後押しはすごいですね。この世代の方ですと、逆に反対する方の方が多いのではないでしょうか?
真由美:母自身が昔から海外、特にアメリカに憧れていたようです。海外特に英語圏に出ることは母の夢だったのです。
容子:お母様の夢と真由美さんの夢が重なり、実現に至ったのですね。
容子:その後のイギリスへの留学で、楽しいご経験をされたことと思いますが。
真由美:はい、とても楽しく刺激的でした。コベントリー、イギリス第二の工業都市バーミンガム近郊で留学しており、当時は日本人もあまりいなかったので、英語も上達しました。ホームステイ先でも可愛がってもらって、今でも3ヶ月に1回は電話で、話をするくらい仲良くなりました。今さっきも、ホームステイのお母さんとお話をしたばかりです。