以前インターナショナルスクールのお弁当事情について書きました。
実は、先日体調を崩してしまって、どうしてもお弁当を作ることができませんでした。その日のことについて書いてみたいと思います。
突然ですが、ここでクイズです。
お弁当を準備することができなくて、私は一体どうしたでしょうか?
答えは、「息子にお金を渡して、学校に行く前にスーパーで買って行くように指示した」です。
息子は自転車登校をしているのですが、通学路にスーパーマーケットがあり、通勤前にパンやサラダなどを買っていく大人はよく見かけます。さすがに小学生が朝に買って行くのは見たことなかったのですが、他に選択肢が思いつきませんでした。
少し心配でしたが、「11歳ならもうできるはず」と、息子を信じてしっかり休ませてもらいました。
その日帰宅した息子に「どうだった?」と聞いてみると、第一声は、「楽しかった!」でした。
「どんなところが楽しかったの?」と聞くと、「大人みたいだし、自分が好きなものを選べたから」とのこと。「サンドイッチは35%オフのがあったからそれにした。Food waste(食料廃棄)にならなくていいでしょ?それとクロワッサン買った」
5ユーロ渡していたのですが、ちゃんと計算をして、しっかり環境保護のことまで考えて、息子にとってもいい経験になったようです。
最近アジア系ミールも充実してきているスーパーマーケットAlbert Heijn
でも、そもそもスーパーでランチを買うというアイデアが思い浮かんだかというと、他にも理由があります。
あるクラスメートのお母さんは学校で先生として働いているのですが、スーパーで買ったものをよく持たせているのです。出来合いのおかずや、ディップ付き野菜スティック、カットフルーツなどなど。
フルタイムで3人の子持ちなので、そういうハックは必要だと理解していました。しかも、息子とスーパーへ行くと、「あの子の持ってきてるのがおいしいから買って」と言われるくらい。子供も結構好きなんです。
例えばカットマンゴーを買うと、丸のままより倍以上して少々薬品も使われているかもしれません。丸のままを買って自分でカットすれば、安くて安心です。
でも必要な時は全然買ったランチを持たせてもいいと思うのです。他人の目を気にする必要もないし、罪悪感も必要ありません。お金は少し余計にかかりますが、それも納得の上。
実際、自分で選んだランチは普段と違うおいしさだったそうで、「また今度ランチ買いたいなー」と言っていたくらいです。
いつも買ったものだと栄養が偏りそうですし、子供もさみしいかもしれませんが、時々だったら却って喜ぶというのが今回の気付きでした。
冬が本格化し、風邪をひく人も増えているようです。辛い時は無理せず、手を抜けるところは抜いても大丈夫。親子共々、お弁当生活と楽しく付き合っていけるといいですね。
Written by 藤村ローズ(オランダ)