この夏のホリデーに、デンマークのコペンハーゲンとスウェーデンのストックホルムを訪れました。
デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、アイスランドは、いわゆる北欧5カ国。北ヨーロッパとも呼ばれていますよね。
今回訪れたデンマークとスウェーデンはEU加盟国ですが、通貨はユーロを採用していません。それぞれ、「デンマーク・クローネ」と「スウェーデン・クローナ」という独自の通貨制度を採っています。
クロー「ネ」とクロー「ナ」で紛らわしいし、もちろんレートも違います。
1デンマーク・クローネは約16円、1スウェーデン・クローナは約11円(2019年8月現在)。
色々と国の事情もあるとは思いますが、旅行者にとってはちょっと面倒ですし、できることなら両替せずに済ませられたらいいのにと思ってしまいますよね。まして同じEUなのに…
ただでさえ初めての国へ行く時は分からないことが多くてドキドキしているのに、「いくら位両替したらいいのか?」「余ったお金をどうするか?」など考えることが増えてしまいます。
移動中の読書の合間にも頭を悩ませていたのですが、そういえば、北欧はキャッシュレスが進んでいるとテレビで見たのを思い出しました。体の中にマイクロチップを埋め込んだ人が、手ぶらで街に出て乗り物に乗っていたような。
私の住んでいるオランダもキャッシュレスがかなり進んでいて、日常の買い物はほとんど銀行カードで支払っています。最近ではバスもそうですが、現金を受け付けないお店も出てきています。(旅行の際はご注意を。バスはクレジットカードで支払えます)
たまに現金のみのお店があるので少しだけ現金も持っていますが、かなりキャッシュレスで生活できるオランダ。
キャッシュレス大国と言われている北欧はもっと進んでいるに違いない!
そう思い、私は身を持って実験してみることにしました。
現金なしの北欧滞在は、本当に可能なのでしょうか?
結論から言うと、現金なしで北欧に滞在することは可能でした!
事実、私は一度も両替をしなかったので、「デンマーク・クローネ」も「スウェーデン・クローナ」も使うことはありませんでした。
乗り物に乗ったり、買い物をしたり、食事をしたり、観光地の入場料もクレジットカードで支払うことができました。全く問題なし!
北欧にはコンビニのセブンイレブンがありますが、もちろんコンビニもキャッシュレス。クレジットカードでいけます。
ヨーロッパは公共トイレが有料のことが多いのですが、こちらもキャッシュレスで支払い可能でした。というより、写真を撮った水上バスの駅近くのトイレはカード払いのみで、現金不可でした。(上の写真)
場所によっては現金のところもあったので、一応現金も持っていた方が安心であるとは思います。
現金が必要とすれば、古い設備でカードが使えない場合やストリートミュージシャンにあげたい時などでしょうか?それでも、1000円分もあれば十分ではないかと思います。
というわけで、北欧(デンマークとスウェーデン)は予想以上にキャッシュレスでした!
旅行をする時にその国の通貨を持たずに滞在したのは初めてだったので、自分的には結構スリリングだったのですが(急にお腹が痛くなったらどうしようとか)、一人旅だったこともあり、本当に何も不便を感じなかったことに驚きです。
今回調査できたのはデンマーク・スウェーデンの2カ国のみですが、他の北欧の国もキャッシュレス事情も気になります。
2,3年前にノルウェーへスキー旅行へ行ったのですが、この時は3万円くらい両替して現金を結構使った記憶があります。今は変わっているのでしょうか?(ノルウェーにお住まいの方がいたら、事務局へご一報いただけたら嬉しいです)
まだ訪れていないフィンランドは、ムーミンやマリメッコなど可愛いものが沢山!通貨はユーロですし、ぜひ近いうちに行ってみたいと思います。
アイスランドは世界で最も男女平等な国と言われており、その自然あふれる環境も含め、とても気になっています。
それぞれの国の文化の象徴であり、個性が出るお金。キャッシュレスで便利になるのはいいですが、完全になくなってしまうと少し寂しい気もします。
日本も急速にキャッシュレスが進んでいる中で、海外住みの私はまったくついて行けていませんが、ちょうどいいバランスが見つかっていけばいいですね。
スウェーデンで食べた本場のミートボール、とてもおいしかった♪
【Meatballs for the people】
住所:Nytorgsgatan 30, 116 40 Stockholm, Sweden
WEB:http://www.meatball.se/en-se
Written by 藤村ローズ(オランダ)