旅行に行く時は事前にあまりよく調べず、とりあえずホテルに着いてから何を食べようかと考え始める、割とのんびり派の私。
一生懸命調べるのは、移動手段やアクセスくらい。
グルメや観光はほどほどでよくて、その国に滞在して雰囲気を感じられれば満足してしまうことが多々あります。
今回は初めてのスペイン、首都のマドリード。
2泊3日、10歳の息子と二人で気ままな旅。
「スペインはだいたい何でも美味しいはず!」という期待に胸を膨らませつつ、無事にアドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港に降り立ちました。
ただし、「とりあえずサンミゲル市場に行ったら色々食べられるだろう」くらいの計画しか立てていません。
実はスペインには妹が数年ほど前に行っており、「きのこがすごく美味しかった」という情報は仕入れていました。
でも息子は肉食だし、私の希望は「昼から堂々とシュワシュワ(スパークリングワイン)を飲みたい!」。
きのこにはそれほど気乗りしていませんでした。
マドリードの良い所は、中心部がコンパクトなところ。
バルとバルを食べ歩きながら、その合間に観光できるような距離感なのです。
1日乗り放題チケットを購入していたのですが、中心部に着いてからは使うことがありませんでした。(それでもスマートカード代と空港から中心部への移動でほぼ元が取れてしまうのでおすすめ!)
私達のスタート地点は「スペイン広場」。
「ドン・キホーテ」の銅像がある広場です。
量販店のイメージが強すぎる「ドン・キホーテ」ですが、小説のタイトルですよね。
騎士道物語を読みすぎて現実と物語の区別がつかなくなった主人公が、自らをドン・キホーテと名乗り旅に出る話。
ドン・キホーテのフルネームは、「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」。
ミュージカルでは「ラ・マンチャの男」というタイトルで上演されています。
作者のセルバンテスは脱税で投獄されている時に、この小説のアイデアを得たとか。(詳細についてはこちらのWikipediaリンクからどうぞ)
そんなことを調べながら息子に説明しつつ、次の場所へ移動。
10分程歩いて行くと、「王宮」に到着にしました。
スペインの建物は大きく、精緻なファザードで豪華な印象。
王宮ですが、今の国王や王族はここには住んでいなくて、郊外のもう少し小さなサルスエル宮殿に住んでいるそうです。
中には入りませんでしたが、王室の武器や武具を備えた非常に重要なコレクションが展示されていて、外観以上に豪華絢爛なのだそうです。
息子が好きそうだったかも、次回行けたら入ろう。。。
そこからまた少し歩くと、お目当ての「サンミゲル市場」に到着しました。
ここは、「ハモン」や「ピンチョス」、「サングリア」、「シーフード」など何でもあり。
思いっきり観光客向けの市場ではないでしょうか。
観光客向けだと敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんが、少しずつ色々なものを試せるし、味もちゃんとおいしくて、かなりテンションがアップしました。
私はそこで最初の「サングリア」を、息子は生ハムのサンドイッチをゲット。
オランダではあまり多くないシーフードも豊富でかなり興奮しました。
スペイン美食にスイッチの入った私達親子は、そこから100メートル程移動して、「マヨール広場」に到着。
ここは237個のバルコニーを持つ3階建ての建築物に囲まれた広場。
特に何があるという感じではありませんでしたが、この構造がとても珍しく、お土産屋さんや飲食店が多くあり、ストリートミュージシャンなんかもいて、観光気分を満喫できました。
この周りには、バルやお店が本当にたくさんあります。
マドリードでどこから周ればいいか分からない時は、まず「サンミゲル市場」を目指してみてもいいのかなと思います。
空の青さが素晴らしく、強い太陽のパワーを感じる国スペイン。
一気に大好きな場所となりました。
[Information]
スペイン広場(Plaza de España)
住所:Plaza de España, 28008 Madrid, Spain
マドリード王宮 (Palacio Real de Madrid)
住所:Calle de Bailén, s/n, 28071 Madrid, Spain
サンミゲル市場(Mercado de San Miguel)
住所:Plaza de San Miguel, s/n, 28005 Madrid, Spain
マヨール広場(Plaza Mayor)
住所:Plaza Mayor, 28012 Madrid, Spain
Written by 藤村ローズ