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南半球「和」の年末年始和食事情。あの日本食ってオーストラリアで手に入るの?

2023年1月11日
野林薫 (オーストラリア)

Photo by pumpkinmook

オーストラリアは夏のお正月!

新年明けましておめでとうございます。

南半球のオーストラリアで今年もめでたく17回目のお正月を迎えることができました、筆者でございます。

シドニーの夏をこよなく愛する私にとって、どこまでも青く輝く空の下、賑やかなクリスマスやリラックスしたお正月を過ごすことは、シドニーに住む醍醐味の一つと言えるでしょう。

暑い年末年始なんて、きっと日本のみなさまにはあまり想像がつかないかもしれませんね。

そして、そんな暑いお正月にオーストラリアに住む日本人達は一体何を食べているの?お餅は手に入るの?なんて疑問を持っている方々もいらっしゃるかもしれません。

今回はそんな謎を解明すべく、オーストラリアで手に入る日本食を少しだけご紹介します。

 

大晦日、お正月といえばやはり

十割蕎麦

大晦日といえばやはり「年越しそば」。

私がシドニーに住み始めた約16年前、日本食スーパーで二八そばや茶そばはいつも目にしていましたが、十割蕎麦は見かけることはありませんでした。

和食をほとんど食べることがない私。日本食スーパーに行く機会はあまりないのですが、数年前に久しぶりに日本食スーパーを訪れた際に発見した十割蕎麦。とても美味しいと噂に聞いていたので迷わず購入しました。

そしてその日私は、ここオーストラリアで十割蕎麦デビューを果たしたというわけです。

それ以来、十割蕎麦のファンになってしまった私。夏の大晦日、年越し蕎麦は十割蕎麦で冷やし蕎麦が定番となりました。ちなみにお値段は日本円で約600円也。

お餅

保存に便利な真空パックのお餅は、オーストラリアでも意外と簡単に手に入るアイテムの一つ。

中国製や韓国製などの日本食商品も多い中、さすがに真空パックのお餅は日本からの輸入品しか見たことがありません。

暑い夏とはいえ、お正月が近づくとやっぱり熱々のお餅が恋しくなります。

日本に住んでいた時は、年末につきたてのお餅を購入していましたが、さすがにオーストラリアではなかなかそんなわけにはいきません。

でも、真空パックでもオーストラリアにいながら美味しいお餅をいただけるなんて、私にとっては本当にありがたいことでございます。

昨年の大晦日、隣町の日本人経営のスーパーに駆け込んで購入したお餅。お値段は日本円で約 約1,000円也でした。

 

和食がオーストラリア食文化に革命を起こす…かも?

塩麹

さて、ここで年末年始とは関係ない食材なのですが、実はオーストラリアでは塩麹も手に入ります。

数年前、日本で塩麹が大ブームになっていた時、シドニー在住の日本人の友人が使っていた塩麹。お肉やお魚がすごく美味しくなるという情報に、私も興味本位で購入してみました。

「オーストラリアの豚肉は日本のものより匂いが少しキツいな」と常々感じていたので、早速塩麹で豚肉を漬け込み調理してみました。出来上がった豚肉料理は匂いがほとんど消えて、柔らかくジューシーに仕上がり大満足。

早速日本に住む母に報告すると、母はまだ塩麹を使ったことがないとの返答が。塩麹はオーストラリアに住む私から、日本に住む母への「情報逆輸入」となったわけでございます。ちなみにお値段は日本円で約300円也。

いかがでしたか?今回は、オーストラリアでも手に入る、正統派日本食材のほんの一部を紹介してみました。

ユネスコ無形文化遺産に登録されている和食。オーストラリアでも、日本の食べ物のみならず、日本酒や日本製のウイスキーもオージーたちに人気です。

もしかすると近い将来、ざるそばを食べながら日本酒をすするオージーの姿を見かけることもあるかもですね。

Written by 野林薫(オーストラリア)

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