こんにちは!野田リエです。
前回はわたしの経験を踏まえながら、市場リサーチの大切さについて書いてきました。今回はその実践編です。
交渉を有利に進めるコツを端的言ってしまうと、あなた自身が「自分の能力と求める年俸が見合っている」と自信を持っていることです。
そして、その自信を築けるのは入念な準備しかありません。具体的に、下記の2点を抑えているか確認しましょう。
①あなたがこれまで貢献してきた業績を事実を基に話すことができる。
「一生懸命がんばってきました」というのは何も説明していないのと同じ。所属しているチームでも部署でもなく、あなた自身がどんな貢献をしてどんな結果になったのかを話せるようにしましょう。
②自分と同様の役職のおおよその平均年収を把握している。
勤務地によって年収に開きがあるので、ネットで情報収集するときは留意しましょう。
準備が整ったら、前回のコラムでも触れた「相手(上司・勤務先)に響くアピールをする」ことです!
どれだけ自分が勤務先に有益な貢献をしていて、年俸を上げてでも続投して欲しいと思える人材なのか。
それを証明するのは、相手ではなくあなた自身だということをくれぐれも忘れないでくださいね。
それから、いつどこで話を切り出すのかも、あなたの戦略です。
まず最初の選択は、先方が定めた査定時期に話を切り出すのか、それとも自分から交渉を持ちかけるのか。次に、いつどこで話を切り出すのか。
このとき、相手の状態も考慮できると更に有利になります。
なんたってお互い人間なので、相手の行動パターンやスケジュールを観察し、自分の話を聞いてくれそうなベストタイミングを狙いましょう。
具体的には、
・機嫌は良さそうか。
・忙しくないか。自分とのミーティングの直後に別の会議が入っていたりすると、身を入れて聞いてもらえない可能性も。
・空腹でないか。怒りっぽくなったり、集中力に欠けますよね。
・疲れていないか。週前半や午前中の方が(人は疲れていないので)良いという説もありますが、野田の感覚では「人それぞれ」です。
など、交渉を左右する要素は自分の力の及ばないところにもあります。
これらはあなたの交渉のバフ(ゲームにおいて、自分の攻撃力や防衛力、体力回復力、移動速度などが上昇し、有利な状態が発生すること)となるか、果たしてデバフ(バフの反対)になるか、見極めてみてください。
アメリカ企業で実際に体験した給与交渉とその対処法について、いかがでしたでしょうか?
日系企業では給与交渉はレアかもしれませんが、外資では一般的です。計画的にキャリアアップをしたい方の参考になれば嬉しいです。
キャリア・就職面接に関する相談も承っていますので、ご興味ある方はインスタかウェブサイトからお気軽にご連絡ください。次回もお楽しみに!
Written by 野田リエ(アメリカ)