
周さと子さんはマカオ在住のコミュニケーションコンサルタント、ライフコーチであるとともに、世界ウーマンの事務局運営として世界ウーマンにはなくてはならない存在。
その魅力をみなさんにもお伝えしたいと思い、あらためてインタビューを申し込みました。
さと子さんに出会って10年以上経ちますが、まだ知らなかった面やいつも楽しそうに見える生き方のコツをあらためて語ってくれました。
ローズ:さと子さん、今日はよろしくお願いします。読者のために、まず簡単な自己紹介をお願いしてもいいですか。
さと子:はい、マカオ在住16年目の周さと子と申します。コミュニケーションコンサルタント、ライフコーチをしています。
「人生は楽しく!」がモットーで、人や物事のポジティブ要素を見つけることが得意です。良くも悪くも適応力が高いです。好奇心旺盛でフットワークが軽く、テニスとランニングを普段からしています。
ロ:さと子さんと言えば、とにかくポジティブで明るい印象があるのですが、日頃からモットーにされているんですね。好奇心やフットワークの軽さを活かして色んな活動をされていますが、さと子さんが海外に出るきっかけから聞いていきたいと思います。
さ:私は鹿児島の枕崎という小さな町の出身なのですが、小さな頃から都会や海外への憧れがありました。中学生の時に市が主催するオーストラリアの姉妹都市との交換留学体験に応募したことがあったのですが、最終決定のくじ引きで落選した経験があります。
そのあと大学進学を機に東京に出ます。正直に告白すると「大学でこれを勉強したい!」という目的を持っておらず、「都会に出たい!」が優先していた私は早々に大学生活に挫折してバイトばかりの生活をしていました。
東京という都会に出たはいいけれども目的も見つからず、将来どうしたいのかも分からず、周囲のキラキラ大学生と比べて劣等感も感じていました。
若干うつうつとした日々を送っていたある日、ふいに思い出したんです。「そうだ、私は海外留学したかったんだ!」って。
そこからは早かったです。ロンドンへの語学留学を決めて、あきれる両親を説得して一部援助を頼みこみ、英語の実力も全くないままにイギリスへ飛びました。
ロ:やりたいことが決まったら一直線の行動力!イギリスでの留学生活はどうでしたか?
さ:まさに水を得た魚でしたよ(笑)。入国審査で怪しまれるほど英語が話せなかったので、留学生活当初はすべての行動に勇気が必要でしたが、でも、それ以上に好奇心が勝っていました。
ロンドンの郊外でホームステイをしながら語学学校で英語を学ぶ生活をはじめ、とにかく見るもの、やること全てが珍しく、面白かったです。

ターニングポイントとなったイギリス留学時代
ロ:日本の生活との違いはありましたか?
さ:単純なんですけど、「みんな違って当たり前」ということを目の当たりにしたことですかね。留学に来ている子たちの年齢や、背格好や、美意識や、価値観は全く様々です。
街を行き交う人達の着ているものもタンクトップから厚いコートまで何でももありで、全季節をカバーしている感じだし、洋服のサイズ展開も果てしない(笑)
唯一共通なのは「英語」で、英語がうまく話せなかった時には落ち込んだりもしましたが、それで周囲が私を見下すなんてことはなかったです。
日本にいた時も見下された事はないし、別に何着たっていいんですけど、若かった私は周囲と同じであることを重要に思っていたり、枠組みに当てはまらない事に対して勝手に劣等感を募らせていたんでしょうね。
1年弱でしたが、とっても充実した期間でした。ホームステイ先には常に4,5人の各国からの女子留学生がいて、彼女たちとのおしゃべりで英語力を楽しく鍛えられましたし。
特にテニス好きの先生と仲良くなってからは、彼女がしょっちゅう誘ってくれてウィンブルドンの芝コートでプレイしたり、パブに飲みにいったり。クリスマス前に財布をすられて落ち込んでた時には、彼女の家に泊めてもらうなど、それまでにない、いろんな体験をさせてもらいました。
それに同じ学校の生徒だったマカオ人の夫とも出会いましたし、この留学は私の人生のターニングポイントと言えます。

マカオのテニス仲間たちと
ロ:子供の頃から興味のあった海外生活という環境に飛び込んでみて、人生のターニングポイントを経験。その後、ご主人との結婚を機にマカオに移住ですよね。マカオといえば広東語ですが、どうやって習得したのですか?
さ:最初マカオに来た時は全く広東語ができなかったんです。義母が週3回家庭教師の先生を付けてくれたのですが、先生が日本語ができる人で…。がっつり広東語を勉強というより、数独なんかのゲームをしていました(笑)
ロ:え?
さ:毎週一応センテンスなんかを書いてくれるのですが、あまりにも広東語ができないので最初の30分は勉強、残りの30分はゲームみたいな感じでした。それを3ヶ月くらい続けました。最初の1年間はぶわーっと何か言われても、1%か2%しか分かってなったですね。
マカオではテレビ番組すべてに字幕が付いているので、耳で聞いて目で答えを確認するやり方で少しずつ覚えていきました。
当時働いていた会社は日系企業だったので仕事ではほぼ日本語でしたが、やはり家族間の会話は広東語なので、広東語を覚えなくてはいけないというプレッシャーはありました。義理のお母さんが絶対広東語だったので…。
ロ:それは大変ですが、モチベーションというか習得マストな環境づくりにはよかったかもしれないですね。
さ:はい、夫とは最初英語で話していましたが、子供が生まれて義理の家族との関わりが増えるにつれ、だんだん比重が変わっていき、今では広東語で話すようになりました。

結婚記念日に夫婦水入らずで
ロ:マカオ生活で一番インパクトがあったことはなんですか?
さ:マカオの外注文化でしょうか。マカオに来たばかり時に夫のお母さんに「あなた料理する?」と聞かれて、「必要があればします」と答えたら、「私もできないのよ、あはははは!」とあっけらかんと言われたんです。
「料理って必須じゃないんだ!」という驚きがありました。子供が生まれたら、「仕事しながら一人じゃ手が回らないでしょう」と当然のようにお手伝いさんを見つけてくれましたし。
ロ:日本だと想像つきづらいシチュエーションですよね。
さ:マカオ人はできないことは「できない」とすぐに言いますね。こちらからすると「ちゃんと調べた?」って思うのですが、まず自分ができるかできないということをはっきり伝えてくるんです。
ロ:簡単に「できない」って言っちゃうんですね。
さ:優秀な人たちなので、やろうとしたらなんとかできないはずはないんですが、マカオ人はできる人に頼めばいいと考えるみたいです。
ロ:興味深いですねー。

ティーンエイジャーの子供たちに「まだ?」と言われながら
ロ:さて、さと子さんのモットーは「人生を楽しむ」とのことですが、もともとそういう考え方だったのですか?
さ:「物事の見方は一つじゃない」っていうのは昔からあったかもしれません。「コップに入った半分の水を”まだ半分ある”とみるか、”あと半分しかない”とみるか」っていう話ありますよね。
幼い頃から父からそういう話を聞く機会が何度かあって、同じ物事なら楽しくあるほうがいいなと考えていました。それでいうと私は父の影響を大きく受けているのかも!?父も「何とかなる、なるようになる」の人でしたから(笑)
ロ:初めてさと子さんが親元を離れて東京に出る時に、「空は繋がっているから」と励ましてくれたお父さんですね。
さ:ははは、そうです。あとは自分が「楽しい~!!最高!!」って人・本との出会いや経験をかみしめる度に幸せを実感できているからかもしれません。
ロ:さと子さんは現在コミュニケーションコンサルタント、ライフコーチとして活躍されていますが、目指すきっかけはどんなことだったのでしょう?
さ:以前は全然ちがう業種だったのですが、社内でのチームマネジメントや子育てでも、彼らのモチベーションを上げるためにどうしたらいいかと考えていた時にコーチングに出会い、本格的に勉強しはじめました。
ロ:コミュニケーションに特化している理由は?
さ:もともとコミュニケーションが得意で、いわゆる難しいと言われている人でも普通に付き合えます。「よくあの人と付き合えるね」と言われたりしても、良い所にフォーカスできるのでネガティブな感情があまり湧かないんです。
平面的にとらえず、多面的にとらえる、見方を変えてみることでコミュニケーションがぐっと楽になるよ、とその方法をコーチングの手法を用いてお伝えしています。
ロ:コミュニケーションは人生において大切なものですからね。せっかくだからお互い気持ちの良いコミュニケーションを取りたいですよね。どうやったらコミュニケーションの達人になれますか?
さ:まず笑顔でいることが基本かな。笑う門には福来たるではないですが、やはり笑顔でいる人には話しかけやすいというか、情報とか人が集まってきやすいんですよね。
ロ:なるほどー。
さ:あと私は早々に自分の失敗談をしますね。まず自分のお腹を見せるというか。
ロ:それは国籍や文化が違っても効くんですか?
さ:基本的にそうですね。人はそのときの感情とセットでその人の印象を作るので、楽しい時間を過ごした=あの人は楽しい人というイメージになりがちです。そうなるとコミュニケーションはぐっと楽になりますよ。
ロ:笑顔でいるだけならちょっと気をつけていればできそうなので、私もやってみよう。

マカオ大学でのレクチャーの様子
ロ:そういえば、先日マカオ大学に講義に行っていましたね。
さ:相手は学生さんたちなので、ジーンズに明るめのジャケットを着ていきました。話しかけやすいイメージを持っていけるように。印象は3秒で決まると言われているんですよ。
ロ:内容はどんなものだったのですか?
さ:初心者向けに、「コーチングとはこんなものなんだよ」と英語でレクチャーするというものでした。
ロ:学生さんたちの反応はどうでしたか?
さ:「ほー」みたいな感じです(笑)グループワークなんかもしてもらったんですが、最初はなかなか静かで、「Keep talking!」と言いながら盛り上げて汗をかきました。
ロ:英語で講義するなんてすごいです。
さ:少し緊張しましたが、動きを加えながら話すことと言葉を簡単にすることで普段に近い感じでできたかなと思います。
去年初めて英語の講義を行ったのですが、「プロっぽくちゃんと説明しないと!」と意気込んで難しい単語を無理やり入れ込んだりしましたが、結局語学や語彙力じゃないと思ったんです。
受け取る側が聞く姿勢でいてくれたら、簡単な言葉でも十分に伝わります。堂々と自分の言葉で伝えれば大丈夫です。
ロ:経験は人を成長させてくれますよね。
さ:本当にそうですね。コーチングだってそうです。コーチをつけると目標達成までのスピードが上がったり、自己実現や自己成長を実感できる機会が多くなる訳ですが、だんだん自分でセルフコーチングができるようになっていきます。
コーチングって本当に良いスキルだと思います。人生の味方にしておきたいような、そんなスキルだと思います。
ロ:さて、さと子さんには世界ウーマンの事務局の運営をしてもらっていますが、世界ウーマンに加入してみてどうですか?

マカオタワーのスカイウォークは233m!
さ:楽しいですね。世界ウーマンのおかげで可能性が広がったというか、人との繋がりがぐっと増えて、刺激を受けることが多いです。
ロ:そう言ってもらえると、嬉しいです。確かに、出会いや気付きがたくさんありますよね。
さ:みなさん、世界のいろんな場所でいろんなことにチャレンジしていらっしゃいます。私も頑張ろうってパワーをもらいますね。
ロ:年齢もあまり関係ないのが良いですね。事務局でたくさんの人に接する立場として、世界ウーマンに向いているタイプってありますか?
さ:うーん、誰でも向いてると思います!やる気や積極性がカギですね。世界ウーマンは可能性を広げるきっかけになると感じています。生かしていない能力とか、好きなこと、やりたいことを、世界ウーマンを通して形にできたら素敵です。世界ウーマンで後押しできることを増やしたいですね。
ロ:それでは最後に、世界ウーマン読者に向けたメッセージをお願いします。
さ:生活の中でふとした出来事を面白がることができたら、より楽しい人生が送れると思います。
ちょっと嫌なことやトラブルがあったとしても、考え方ひとつです。人生のスパイスになるぞ、ネタになるぞと思うことができたら、今の辛い体験も次のステップに繋げることが出来ます。
私の場合、壁にぶつかっているとき、停滞を感じるときなんかに、頭の中で「3年後、さと子は○○になるのであった」という風に成功物語風のナレーションをつけてみます。
映画の主人公になったつもりです。そうすると次の展開に向けて動きやすくなりますよ。自分を客観的に見るいい機会にもなりますしね!
ロ:貴重なアドバイスをありがとうございます。それでは今日はありがとうございました。また新たなさと子さんの一面を発見できたように思います。人生をより楽しく生きるコツを教えていただき、なんだかテンションが上がっています。
さ:そう言っていただけたら幸いです。今日はありがとうございました!

周さと子
Symphonic Life Limited 代表
Symphonic Life[Website]
https://symphonic-life.com
ボーダレスコーチング@マカオ。シンフォニックライフ![Blog]
https://ameblo.jp/symphoniclife/