ベトナムのリゾート地、ニャチャン (Nha Trang) のビーチ
Xin chào! ベトナム ホーチミン市在住のYayoiです。
前回のコラムでは、私が3年弱海外で働いた経験から見えてきた、海外で働き始める前に持っておいた方がいい心構えや前提についてお話ししました。
ですが、いくら前もってそれらのことを知っていたからといって、実際に自分自身の身に想定外の出来事が降りかかれば、それはストレスとなり、徐々に自分の中に蓄積していきます。
日々うまく対処できていれば問題ないのですが、どこか発散できる場所がないと、ある日突然感情が爆発してしまったり、場合によっては気持ちも折れてしまったり、あっさり日本に帰国してしまうという極端な行動に出てしまうことにも繋がりかねません。
ここから先は、実際に私が行っているストレス発散方法をいくつかご紹介したいと思います。
海外で働いている方であれば、一番メインとなる所属するコミュニティは「職場」かと思います。ですが個人的には、職場以外にも複数のコミュニティに属していたほうがいいと感じています。
複数のコミュニティに属することで、様々な情報や価値観に触れることができるので、視野が偏りにくくなり、新しい解決策などが得られることもあります。
仕事に全く関係なく、同じ趣味を楽しんだり、他愛もない話をしたりすることで、仕事上でのストレスなども発散できていると感じています。
現在私は、趣味仲間の会や同郷の人たちで集まる県人会、こちらにある日本食レストランの常連さんで集まる会などに参加しています。
また、オンラインがメインとなりますが、この「世界ウーマン」もそうです。
世界各国に住むコラムニストの皆さんでミーティングをする機会があるのですが、この時間も私にとってはかなり楽しみな時間です。
ストレスが溜まっていると、ストレスのせいで血行が悪くなり、最終的には肩こりになるなど、身体がどんどんと固くなっていってしまいます。
私の場合、身体がガチガチに固まっているとあまりリラックスもできず、思考や視野などもどんどんガチガチに固まっていってしまう気がしています。
そのため私はよくマッサージに行くようにしています。有り難いことに、私の住んでいるホーチミン市では1回2500円ほどで1時間のマッサージを受けることができ、日本に比べるとかなりお手頃です。
特に海外だと、湯船につかる習慣がないために、お風呂にはシャワーしかないという家も多いです。
現在私が住んでいる家にもシャワーしかないため、湯船につかれない分、マッサージで身体をほぐしてもらうことでゆるむ時間を取っています。
また、マッサージ以外にも、私は家でアロマテラピーなどもしてリラックスする時間を取っています。
左上:こちらで手に入った甘酒と梅干しと、右下:自分で作ったサバを使った自家製ふりかけ
海外旅行などから日本に帰ってきて、久しぶりにご飯や味噌汁などの日本食を食べると、なんだかホッとしませんか?私は自分の母国の料理は絶対に精神安定に繋がっていると思います。
私のこちらでの食事は、日本食6割、ベトナム料理3割、その他1割くらいの割合になっていると思います。こちらで外食する際も、よく日本食レストランでご飯を食べます。
海外に住んでいるのに勿体ない、と感じる方もいるかも知れませんが、私の場合は、これで気持ちが安心するのでそうしています。それに、母国の料理は「飽きる」ということがありません。
そして私は料理が自分のストレス発散にもなっているので、家で自炊をすることも多く、煮物や味噌汁などの日本食をよく作っています。
今回は主に、精神論的なものではなく、具体的に、物理的に何かをすることでできるストレス対処法をご紹介しました。
上記が私の主なストレス対処法ですが、他にも「受け止め方を変える」や「もっと自分を褒める」といったような精神的アプローチもおこなっています。
ただ、「外国で暮らす」というだけでも異なる言葉や文化、環境などに適応するだけでもかなりのエネルギーを使っているので、そこに精神論を持ち込んで対処しようとするのは、かなり酷なことではないかと思います。
それは心に余裕があって初めてできることだからと思うからです。人によっては自分を変に責めてしまいかねません。
せっかくの海外生活です。楽しく過ごせるに越したことはありませんから、日本にいる時以上に、ストレス発散に時間を取った方がいいと私は思います。
Written by 平良弥生(ベトナム)