
გამარჯობა (ガマルジョバ)!! みなさん、こんにちは!ナミです。トルコの北、アジアとヨーロッパとアラブが交わるコーカサス地方のひとつ、ジョージアに住んでいます。
私は今回のジョージア生活が初めての海外移住ですが、日本に住んでいた頃に「海外移住が夢なんです」と言うと、「日本の方が良いよ」とよく言われたものです。
「日本の方が良い理由」を尋ねると、大抵の場合、上位にまず「治安の良さ」が挙がります。そしてその次くらいに登場するのが「四季がある」です。
今回はこの「ジョージアの四季」について掘り下げたいと思います。
四季は日本固有のもの?いえいえ、そんな訳ありません。英語に「Spring・Summer・Autumn・Winter」という言葉が存在するように、日本以外にも四季は存在します。
赤道直下の常夏の国でない限り、世界のほとんどの国に四季はあります。ただし、季節それぞれの気温差や全体的な気候帯は地域によって異なります。
ここジョージアも例外ではなく、日本のようにはっきりとした四季の区別があります。ただ、日本と大きく違うのは「地域によってまったく気候帯が違う」という点です。

北海道くらいの大きさなのに、エリアによって驚くほど気候が異なります
ジョージアは北海道くらいの大きさの小さな国です。こんなに小さな国土なのに、エリアによって驚くほど気候が異なります。
北は大コーカサス山脈(5000m級の山々)、南は小コーカサス山脈(4000m級の山々)にサンドイッチ状にはさまれ、偏西風に乗った黒海の湿気が流れてくるという独特の地形から、豊かな気候帯が生まれているようです。
南北の「コーカサス山脈エリア」は、冬は極寒でウィンタースポーツが盛ん。夏は爽やかで過ごしやすいので、トレッキングに最適です。
西の「黒海沿岸エリア」は年間を通して湿気が多く、夏は海水浴などビーチリゾートを楽しむ人々で賑わいます。冬は寒いですが、雪が降るのは珍しいようです。
対する「東ジョージア」カヘティ地方は内陸なので年間を通して非常に乾燥しています。ゴツゴツとした岩がむき出しで乾燥に強い背の低い木々が所々に生える、ステップ気候特有の風景が広がります。
この辺りは昼夜の寒暖差も激しいですが、その厳しい気温差が美味しいワインを育てます。
その黒海と東のカヘティの間に、首都トビリシがある「中央ジョージア」と、古都クタイシがある「西ジョージア」があります。
カヘティ寄りの中央ジョージアは乾燥していて、冬は雪があまり降らず風が強いです。黒海沿岸ほどではないですが湿気があり、冬は雪が降ります。

「黒海沿岸エリア」は年間を通して湿気が多く、夏は海水浴などを楽しむ人々で賑わう

去年の6月にジョージアに移住し、ちょうど1年が経ちました。春夏秋冬すべての季節を体験したことになります。
クタイシがある西ジョージアは「黒海沿岸ほどではないが、年間を通して湿気がある」と聞いていました。しかし日本と比べると、遥かに乾燥しているように感じます。
四季はありますが、梅雨はありません。「丸一日雨が降る」「何日も雨が続く」ということは珍しいです。
夏は暑いですが、夕立が降る日が多かったです。夕立が降った後の夜は涼しいので、窓を開けていればクーラーを付ける必要もありませんでした。
日中も湿気が少ないので、日陰にいて風を吹かれていると快適です。何日か、風が吹かず夕立も降らない日がありましたがその時は本当に暑かったのでクーラーをつけました。
一番暑いのは8月ですが、その時はメスティアなどの山で過ごしていたので涼しかったです。交通費が1000円程度、宿泊費も4人で3000円以下だったので、気軽に家族旅行ができます。暑い日はガマンせずに涼しい所に旅行するのがジョージアの正しい夏の過ごし方のようです。
9月になると、スッと暑さが去って秋が到来しました。何日か暑さが戻った日もあったと記憶していますが、日本の夏のような過酷でしつこい残暑はなかったように感じます。
12月上旬になっても河原でバーベキューをしていたほど、とても長い秋でした。また、当然ですがジョージアの秋に台風はありません。

しかしクリスマス直前になって、突然大雪が降って街が一瞬で銀世界に!大寒波到来です。しかし寒さよりも美しさが優ったので、寒さは感じませんでした。
ジョージアの緯度は日本の北海道と同じあたりに位置するので、移住前は「寒いんじゃないかな?」と、冷え性で寒がりな私はとにかく寒さが心配でした。
私が住んでいるクタイシに関して言えば、通常は冬になると何日か2〜3cm程度積雪するそうです。そして何年かに一度は寒波が来て10cmくらい積もるようです。
しかし、今年はなんと地元の人もビックリするほどの大寒波が来て、20cmくらいの積雪が何度もありました!予想外の積雪でしたが、寒さに関しては予想を遥かに下回りました。そんなに寒く感じなかったのです。
風があまり吹かないからか?天然温泉が湧くので地熱があるのか??それとも雪景色の美しさに寒さが吹き飛んだのか??外に出ても底冷えする寒さではなく、「ブーツを履いて、ダウンコートを着ればOK」という程度でした。
家に関してはかなり断熱効果が高かったです。ジョージアは旧ソ連の構成国で、多くの建物が旧ソ連時代に作られたものです。そのためソビエト仕様で寒さに強い!ほぼ全ての窓がペアガラスで結露知らず。
セントラルヒーティングという温水暖房設備もほとんどの家に標準装備しています。日本の家にもセントラルヒーティングが完備されたら良いのに!

自然が豊かなジョージア。自然を享受するのは人間や動物だけではありません。
そう、虫。。。特に「G」から始まるあの黒い奴らは名前をタイプすることさえ憚られます。
そんな奴らですが、なんとジョージアに来てから見ていません。一度だけ、野生のものでしょうか道ばたを走っているのを見かけました。しかし、家の中では見たことがありません。
首都トビリシ近郊に住んでる友人も「見かけない」と言っていました。奴らの生命力は侮れないので「存在しない!」と断言はできませんが、かなり少ないようです。
蚊などの虫も、居るのは居るのですが、ずっと少なく感じます。やはり湿度が関係あるのでしょうか。
暑いのが苦手、寒いのが苦手。人それぞれあると思いますが、「自分の体質に合う気候を選べると、生活の質がかなり向上する」と身をもって知った一年でした!
Written by 宮下なみ子(ジョージア)