ジョージア首都トビリシの夕暮れ
გამარჯობა !!(ガマルジョバ!)みなさん、こんにちは!ナミです。
「いつか海外で暮らしてみたい!」そう私が最初に思ったのは9歳の頃。「魔女の宅急便」を映画館で観た時です。
「一人暮らしって素敵!」「こんな石畳の街に暮らしてみたい!」オープニングソングの『ルージュの伝言』を聞くたびに胸が張り裂けそうなほどワクワクしたものです。
そして「いつか海外で暮らしたい!」と思っていた9歳の少女は、気がつくと35歳になっていました。残酷な現実ですが、勝手に夢は叶わないのです。遅まきながら私はそれに気づき、試行錯誤し40才で海外移住の夢を果たしました。
しかし、どうしてこんなに時間が掛かってしまったのでしょう?思い返してみると、たくさんの「思い込み」という名の呪いを自分にかけていました。
「英語がペラペラじゃないとダメ」「海外経験が豊富じゃないと無理」という比較的現実的な思い込みもあれば、女特有の呪いも自分に架していました。
「女だから30歳前後で結婚して子供を産まないとダメ」「結婚したら子供を産まないとダメ」「子供は◯人産まないとダメ」「良き妻・良き母じゃないと」などなど。
本題から外れてしまうので今回は深く掘り下げるのは止めますが、今挙げた思い込みは、今思えばどれもくだらなくて、まったく根拠のないものです。
そして、最大の思い込みは「お金がたくさん必要」ということでした。しかし「じゃあいくら必要なのか?」というところまで深掘りすることもせず、ただただ、お金が「たくさん」必要という、ふんわりとしたイメージだけでした。
移住したばかりの頃。みんなまだ小さい!
海外移住するには、いったいお金はいくら必要なのでしょう?50万円?100万円?いやいや、200万円くらい???
ずばり、我が家が2021年にジョージアに海外移住した時の費用は、35万円でした。
内訳は、航空券(片道)8.5万円×3人=25.5万円、初月家賃 5.5万円、海外旅行保険 0.9万円×3人=2.7万円、到着時に滞在した宿1週間1.3万円。
(上記金額にはPCR陰性証明書(英文)作成費用は含まれていません。当時は入国にPCR検査が必要だったのですが、現在は不要となっています)
家については、以前のコラムに書きましたが、街の中心地にある2LDKで約110平米の広さ。家賃は500ドル(当時のレートで5.5万円)。日本で住んでいた時よりも2倍の広さになって、家賃は半額になりました。
敷金礼金も0円、家具家電付きなので、何も買う必要がありません。特に最初に住んだ家は、タオル、カトラリーに至るまで全部ついていたので、本当に何も購入せずに新生活をスタートできました。
海外旅行保険は日本国内で契約しようとすると、16万円/人でした。しかし移住サポート業を行なっている私のパートナーが調べまくった結果、9000円/人にまでコストダウンできました。
ちなみに私は3年前に離婚をし、その際に子供を連れて日本国内で引っ越しをしたのですが、その時の費用はなんだかんだで100万円くらい掛かりました。
無駄遣いしたつもりはないんですが、敷金礼金50万円に加え、冷蔵庫10万円、洗濯機7万円、照明3万円、カーテン、テーブル、収納家具など、結構お金がかかります。
しかも、とても綺麗に使っていたのですが、退去時に戻ってきたのは8万円だけでした。
ジョージア人の友人と。とっても優しいお姉さん
また、ビザについてはまた改めて記事として書きたいと思っていますが、ジョージアはビザなしで1年間滞在できます。これは本当にすごいことです。
いかがでしょうか。想像よりもずっと安いですよね。2021年当時の価格・レートなので現在は金額が変わっていると思いますが、それでもジョージア移住が金額的・ビザ的にかなりハードルが低いことに変わりはありません。
ただし、海外移住とは「行く」だけではありません。「暮らし続ける」という継続こそが重要です。
行ったはいいけど自分たちで抱え込みすぎてイライラしたり、余分なコストを払うことになったり、情報を見つけても本当にそれで良いのか不安になったり……と、ストレスフルな生活を送った結果、海外生活を楽しめずに「なんだか合わなかった」と帰国するケースも少なくありません。これは非常にもったいないことです。
そういった残念な例を少しでも減らせるよう、私はパートナーと共に海外移住サポートをしています。気になる方はぜひコンタクトを!個別サポートに加え、グループサポートも開始しました。
ジョージア以外の国に移住してみたい!という方も「行くこと」ではなく「暮らし続けること」を意識してください。旅行と移住の大きな違いがそこにはあります。
Written by 宮下なみ子(ジョージア)