新型肺炎コロナウィルスが中国を中心を猛威をふるっています。ヨーロッパでも、フランス、ドイツ、フィンランド、イタリアを周りの国々から感染者が見つかる中で、まだ感染者が出ていないオランダ。
でも、EUは陸続きで国境チェックもないので、いつ入ってきてもおかしくありません。
今年は暖冬と言われているオランダ。通常この時期だと0〜3度くらいだったと記憶しているのですが、今年は日中7,8度以上ある日も少なくありません。寒いのは寒いのだけどそれほど寒くない、ちょっと変な冬です。
といっても、あなどれないのがオランダの天気。雲一つない青空で気分良く散歩していたら、突然あられが降ってきて、気温が一気に低下することもあります。
そんな過酷な(?!)気候の中で生まれ育ったオランダ人は、やはり強いなと思います。
雨が降っても、あられが降っても傘をさす人はほとんどいないどころか(フードをかぶるだけ)、びちょびちょに濡れてもそれほど気にしていないし、それによって風邪をひくこともあまりなさそうです。やっぱり「根本的に何かが違う」と思わざるえません。
そもそもオランダでは、風邪をひいたくらいではお医者さんは診てくれません。
クリニックは予約制なので、予約を取ろうと電話をすると、受付の人に症状を聞かれ、「薬局に行って、必要な薬を買って飲んでください」と言われます。(余程ひどい場合は診てくれると思うのですが…。)
実は、12月にかなりしつこい風邪をひいた私。昨年末頃からオランダで流行っている風邪で、喉・鼻・頭痛・微熱・関節痛のフルコース。まずパラセタモールでなんとかならないかなと思ったのですが、結局2日ほど寝込みました。
症状が軽くなってからも鼻がしつこく、ティッシュを大量消費しながら完治までに約3週間。とほほ…
もう風邪はひきたくないと思っていたところ、また喉があやしい。。。
「風邪はもうやだー」と嘆いていたら、友人が教えてくれたのがこちらのサプリメント。
”WEERSTAND”、日本語にすると、ずばり”抵抗”です。その名の通り、抵抗力や免疫力を上げてくれるサプリメント。
こちらのサプリメントは「ビタミンC」1000mgの他に、「Echinacea(エキナセア)」と「Vliebes(エルダーベリー)」が含まれています。
まず、「ビタミンC」。病気やストレスに対する抵抗力を高める作用があります。
次に、「エキナセア」。免疫力を高める効能があり、ウイルスや細菌の侵入を阻みます。体内から毒素を取り除き、感染症を撃退してくれるそうです。
そして、「エルダーベリー」。ヨーロピアンエルダーの実や花といった部分は、歴史的に痛みや腫れ、感染症、咳および皮膚障害に使われてきたそうです。現在の民間療法または伝統療法では、エルダーベリーおよびエルダ―フラワーは、インフルエンザ、風邪、熱、便秘、副鼻腔炎などに用いられています。
どれも体の抵抗力や免疫力アップに効果のあるものばかり!まさに免疫トリオです。
オランダ人は、どうしても風邪をひきたくないという時や、「あれ、風邪ひいたかな?」というタイミングにこのようなサプリメントを摂る人も少なくないようです。
喉に違和感が出たタイミングで友達から1錠もらって服用。気に入ったので翌朝すぐに薬局で購入し、服用を続けたら、風邪は本格化せずに治っていきました。
しかもこのサプリメント結構おいしいのです。チュアブルタイプで、柑橘系やベリー系など、いくつかのフルーツがミックスしたような味。子供の頃、こんな味のチューイングガムがあったような…。1日1錠なのに、おいしくてもっと食べたくなってしまいます。
また、「12歳未満の服用には適しません」と書いてあるので、小学生以下のお子さんは服用することができません。
ビタミンC、エキナセア、エルダーベリーのサプリメントはオランダではとてもメジャーで、棚をよく見ると、他にも色んなタイプのものがありました。
オランダ人の体の強さの秘密はこれだけではないでしょうが、風邪をひいたくらいでは医者に診てもらえないお国柄なので予防を大切にしているのかもしれません。たしかに病気になって治すより、かからないようにする方が体のダメージも少ないですし、医療費も少なくすみますよね。
周りの国から感染者が出ている中でオランダからまだ出ていないのは、日頃から身体の抵抗力を高める努力をしているからかもしれません。
Written by 藤村ローズ(オランダ)