ハワイで正看護師として働き始めました。
日本でも看護師としての就職活動はあまりせず、実習でお世話になった大学附属病院にそのまま就職したため、本格的な就職活動は初めて。
それでもアメリカと日本の就職活動の違いにかなり驚きました。就職活動での違いを紹介します。
履歴書を提出するのは日本もアメリカも同じですが、書き方はずいぶんと違います。
アメリカでは履歴書の冒頭に「Objective」を付けることが一般的で、キャリアのゴールを書きます。「経験」にはアルバイトの経験も書く事ができます。
見やすいように一枚に収めることが好まれるので、全てのアルバイト経験は書けませんでしたが、自分の強みとして面接でアピールできそうな経験を得られたアルバイトなどは残しておきました。
また、履歴書と一緒にカバーレターも付けることも一般的です。
カバーレターには自分の能力がいかにそこの職場で活かせるかなど、職場の特徴を絡めて自己アピールする事が大事です。
日本では病院に応募したときに働きたい部署の希望を出しますが、多くの場合は病院で人が足りていないところに回される可能性が大きいです。
しかしアメリカでは部署ごとに条件が異なってくるため、部署ごとで求人が出されます。なので部署の特徴と自分の能力がマッチするかどうかも大切です。
面接はコロナウイルスの影響があり、病院や施設への人の出入りを制限するため、全てZOOMや電話で実施されました。
電話面接では相手の表情が読み取りにくく、少し苦労しました。今だに英語での電話のやり取りに苦手意識が強いため、英語がちゃんと聞き取れるかといった危惧もありました。
一番答えるのに苦労した質問は「Why should we hire you?」
この質問をされた際には、自己アピールのチャンスなので、多少大袈裟に言うくらいがいいと先輩方にはアドバイスを頂きました。
しかし実際に聞かれると、日本人としての謙遜の思いなのか「そんなに大した者ではありませんが…」と言う気持ちが芽生えて少し怯んでしまいました。
何とかその気持ちを押し込めて面接は終了し、仕事をオファーして頂けました。
履歴書でも面接でも何より大切なのは自己アピール。
英語に自信がなくても「Fluent」と書くのが当たり前のアメリカ。
自己アピールすることに慣れていなかった私は、自分自身を見つめ直し、自分がいかに能力や可能性に溢れている人物であるかと言うことを言い聞かせなければなりませんでした。
他の人から褒めていただいた時の言葉を思い返し、そういった能力を培うに至った経験を今一度掘り起こす作業をしました。
就職活動を通してもっと自分に自信を持っていいんだということ、自分の強みを自分で認めてあげることを学びました。
池田潤さんが著書の「自分の武器を見つける技術」がとても役に立ちました。ぜひ一読下さい。
Written by 研谷美月(アメリカ)