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看護師を辞め、ハワイでの”人生の夏休み”で自分を取り戻した私

2020年6月19日
研谷美月 (アメリカ)

心身ボロボロ、ハワイ3ヶ月「人生の夏休み」が転機に

ハワイにきて自分を取り戻しました。

一度まっさらにされて、自分の価値を失ったように思えたけど、それは自分が自分らしさを取り戻すために必要だった過程だったと今、思えます。

ハワイに来たのは2016年の夏。看護師を辞め、観光ビザを使ってハワイにやってきました。学生でもなく、仕事をするでもなく、ただの観光者として。

学生時代から常にアルバイトを掛け持ちし、看護学と教育学を同時に学んでいた私。「休むって何?」というのが口癖になるくらい猛烈に勉強し、猛烈に働いた。

晴れて看護師として大学病院に勤めるも、身も心もボロボロになりつつある自分にも気が付けなくなっていました。

その頃出会ったパートナーに「そんな働き方おかしい。」と言われてもなお「でも3年は働かないと!」と頑固に思い続ける自分もいました。

結局、看護師としては1年と少し働いた時点で辞め、パートナーの住むハワイへ。

日本では学歴もあって、看護師というタイトルもあって、でもそういったいわゆるステータスを全て失い、ただの「ハワイにいる日本人女性」になりました。(それもステータスだと見るひともいるかも知れませんが。。。)

そのころの3ヶ月を「人生の夏休み」と私は当時呼んでいました。

ただただ寝て、食べて、海に行って、という生活をしていた私。そんな夢のような生活、喉から手が出るほど欲している人がいるに違いありません。

なのにそんな自分を責める気持ちもどこかでありました。何もしていないダメな私。

 

虹を綺麗だと感動する気持ちを忘れていた自分を忘れないようにするために

インスタグラムでも、ブログでも「虹」というワードをタイトルにつけています。

虹がハワイを象徴するものであるとは別に「虹を綺麗だと感動する気持ちを忘れていた自分を忘れないようにするために」という想いがあります。

3ヶ月の人生の夏休み期間を終え、学生ビザを取得してハワイに戻ってきた私。

その時すでにハワイで看護師資格を再び取ると意気込んでいたものの、それをやり遂げるだけの自信がなく、周囲の人のあまりにものほほんとした空気感にも苛立ちを感じていました。

そして虹がかかっても、見上げて「綺麗だねえ~」と思う気持ちを「何かしないと!何かしていないと私ではない!」といった焦りや苛立ちによってすっかり見失っていたのです。

自分に自信を持てなくなる、今この瞬間を楽しめなくなる時もあります。そういう時自分が「世間の目」に縛られていると気付くこともあります。

その世間の目はもしかしたら、知らず知らずに自分で自分に課しているものかも知れません。

そこから解放された時、もっと自由になれるし、もっと今の自分を楽しめるようになると私は信じています。

Written by 研谷美月(アメリカ)

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