魅力の正体とは一体何だろう?改めて考えてみたことはあるだろうか?
表紙を開くとまず目に入るのが、”今の時代を生きる女性に最も必要なのは、FQ(魅力指数)”の文字。
著書の池原真佐子さんによると、美人が得をするのではなく、「魅力」あふれる人が幸福を手にするのだと言う。このことは科学的に検証されており、本書ではいかに魅力を身につけていくのかが丁寧に説明されている。
帯の写真からも分かる通り、著者の池原さんは誰もが認める才色兼備の美女だが、そんな池原さんにもコンプレックスに悩んだ時期があったそう。
コンプレックスは、誰もが「弱み」と思い込みがちだが、実は「強み」を持つための大切な第一歩。本書ではさまざまな方法で弱みの光の当て方を変え、誰にも負けない強みに変える方法を教えてくれる。
私にとって、この本はバイブルと言っても過言ではない。
例えば、
・女性は、男性に比べて、自分を小さく見せる傾向がある
・不当な扱いを受けても平気なふりをし続けたりしていると、自尊心すら下がってきてしまう
・何気なく写った写真の口元に素の顔が写る
・ビジネスの場では、あいづちを打ちすぎない、謙遜しすぎない
など、無意識的にやっていた長年の習慣にギクッ、ギクッの連続。
これに対しての対処法を、INSEAD卒のエグゼクティブコーチである池原さんに優しくコーチングしてもらっている気分で読めてしまう。
引っ越しの多い生活を送ってきたので読み終わった本はほとんど人に譲ってしまうが、この本はずっと手放せない中の1冊。手元に置いておいてことあるごとに読み返し、自分を見直すきっかけとなっている。
本来誰もが魅力を持っている。でも、その本来持つ魅力を表に引き出してくるには魅せ方がある。
努力せずに自分を魅力的に見せることができる人もごくまれにいるかもしれないが、多くの人はその方法を知らないために、魅力を半減させているのはとても残念だ。
私自身もまさにそんな一人だった。
日本社会の中では女性が前に出ることはあまり良いとはされないように感じていたし、女性同士でも出過ぎないようにすることにずいぶん苦心していた。
なので笑ってごまかしてしまったり、謙遜しすぎてしまったりして、自分自身を出せずにいた部分があったように思う。でも、この本を読んで自分らしさを出していくヒントをもらうことができた。
まだまだ実践途中ではあるが、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、タイトルにあるように自分と望むキャリアを手に入れていきたいと思う。
Written by 藤村ローズ(オランダ)