MENU

マレーシアには4つのお正月がある!?インド系お正月、光の祭典”ディパバリ”

2018年11月26日

光で祝うインドのお正月

マレーシアは、マレー系、中華系、インド系と3つの民族が共存していて、文化も入り混じっている国です。それぞれの文化や宗教を尊重するので、お正月も3つ。西洋式の1/1のニューイヤーをいれると4つのお正月があり、どれも祝日となります。

そのうちの1つ、インドのお正月「Deepavali (ディパバリ)」は10月末から11月初めのインド暦の第七番目の月の初めの日にあります。

今年2018年は、11月6日にありました。

ディパバリは別名ディワリと呼ばれるヒンドゥー教の祭典です。 光が悪の闇に勝ったことを祝います。新しい服を着て、オイルランプに火を灯し、寺院にお参りに行き、家族や親戚で集まって食事をともにします。

インド系の友人がそのお正月の準備にものすごく忙しそうにしているので、お正月特有のやるべきことや食事について聞いてみました。

すると意外なことに、食事の内容はカレーなどでいつもと変わらないとのこと。

お正月特有の食べ物にはムルック(ムルク)という揚げ菓子があり、各家庭で伝統に基づいて総出で揚げて準備するそう。ムルックとは、米粉と豆粉にターメリックなどスパイスを加えた生地を型から絞り出して揚げた塩味のスナックです。

クルクル具合は各家庭の伝統によって異なるが、その友人の家ではきれいなクルクル型なので、時間もかかるし腱鞘炎になりそうだと言っていました。

Photo by Santhia Sri Ram

最も叶えたいお願いを叶えてくれる神様のいる寺院へ

また、たくさんある寺院のうち、いつも行くところは何を基準に選ぶのか聞いたところ、たくさんの神様が祀られている寺院と、1人だけが祀られている寺院があり、自分が最も叶えたいお願いことを叶えるのが得意な神様のいる寺院に行くとのこと。

そう言われてみると、ジョホールバルにあるグラステンプル(鏡のモザイクでできた寺院)では、たくさんのヒンドゥー教の神様とともに、ブッダやマザーテレサも祀られていました。深く知ると面白いですね。

ディパバリの少し前の時期には、ランゴリという砂絵のような絵がショッピングモールなどの床に飾られます。着色したお米で作るアートはカラフルで美しい。街はイルミネーションで飾られます。

美しいインドのお正月、2019年のディパバリは10月27日。マレーシアでインド体験もしてみては?

Photo by Santhia Sri Ram

Written by 土屋 芳子(マレーシア)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ