12月に入り、街にクリスマスムードが満ち溢れてきました!
オランダは12月上旬までシンタクラースイベントがあるので少し遅めのスタートですが、我が家もやっとクリスマスツリーを出し、クリスマスの飾りつけを終えました。
息子の通うインタナショナルスクールでも、クリスマスに関する学習をしたり、イベントが企画されたりしているようです。
先日息子が学校から帰ってきて、「今日、先生が日本のクリスマスの話をしたんだよ」と言いました。
「へえー、なんて言ってたの?」と私。
息子「日本人はクリスマスにKFCを食べるんだよね?本当?クラスのみんなが理解できないって言ってた。」
日本でクリスマスを迎えたことがない息子も不思議そうに、また少し恥ずかしそうに言いました。
私「そうねー。12月に入るとKFCのコマーシャルがすごく沢山流れてて、クリスマスにはフライドチキンを食べなきゃって気持ちになるかも」
私自身もずいぶん長いこと日本でクリスマスを過ごしていないので記憶がおぼろげだったのですが、竹内まりやの歌うKFCのCMソングを思い出していました。(あのCM今も流れているのでしょうか?)
息子「でね、日本にもサンタクロースがいるんだよね」
私「まぁ、いるよね」
息子「えーっと、名前はたしか『ホウティオーショ』」
私「え?なんて??」
息子「ホウティオーショ。日本のお坊さんだって。ちょっと待って、今見せるから。」
とiPadを取り出して、文字を打ち込む息子。
検索窓に表示された文字は「hoteiosho」。
そこに表示された画像を見てやっと分かりました。息子が言っていたのは、「布袋和尚」。七福神の一人、布袋様です。確かに大きな袋を担いでいます。
でも、布袋様ってサンタクロースじゃないですよね?
布袋様といえば縁起の良いものには違いないと思うのですが、布袋様ってみんなにプレゼントを配るのでしたっけ?一体あの袋の中には何が入っているのでしょう?みなさんはご存知ですか?
私は皆目見当がつかなかったので調べてみることにしました。
Wikipediaによりますと、生年不詳・唐末の明州の伝説的な僧侶だそうです(詳細はこちら)。
本名は釈契此(しゃくかいし)だが、常に袋を背負っていたことから布袋という俗称がつけられたそうです。日本人ではなく、中国の方でした。
しかも袋は「堪忍袋」で、施し物を入れるものだったそうです。
全く逆だし。。。なぜこんな誤解が起きたのか気になったので、さらに調べているとこんな歌が見つかりました。
日本については2分6秒あたりから♪
”In France they have Pere Noël”という英語。多分これではないかなと思います。
誰が言い出したのかは分かりませんが、なかなかの勘違いですよね。この歌に出てくる他の国のサンタクロースにも怪しいものがまぎれこんでそうです。
いつかそれぞれの国の人達に確認できたらなと思います。
息子には日本を代表して、正しい布袋和尚について学校で説明してくるよう言っておきました。
Written by 藤村ローズ(オランダ)