2019年1月19日土曜日にアムステルダムのダム広場で、「チューリップの日」が開催されました。
オランダ語では”Tulpendag”、英語では”National Tulip Day”と呼ばれているこのイベントは、毎年1月の第3土曜日に開催されています。
オランダでは、この日から正式にチューリップシーズンが始まるとされています。
このイベントはオランダのチューリップ栽培農家たちが主催しています。
当日はダム広場に特設のチューリップ畑が設営され、そこから自由に摘み取って持ち帰ることができるのです!
この日はとても寒かったのですが天気がとても良く、かわいいチューリップ畑と歴史のある周りの建物、そして冬の青空が見事なコントラストを見せてくれました。
ただし、とにかく人・人・人!人が多すぎて、周辺はカオス状態となっていました。
行列が数カ所にできており、最後尾のプレートを持った人もいないので、まずどこに並んでいいのか分かりません。最後尾と思われる場所に並ぶまでにあちこちウロウロして10分ほどかかってしまいました。
そして、やっと並んだと思っても、横から入ってくる人も結構いてかなりごちゃごちゃです。行列はとにかく気長に待つしかないですね。
イベントは午後1時から4時までの開催でした。その日は息子のサッカートレーニングがあったので、私達がダム広場に到着したのが午後2時頃。並ぶこと約1時間、中に入れたのが3時過ぎだったと思います。
午後1時に到着した知人が2時頃に入場できていたので、どのタイミングでも1時間位並ぶようです。
ちなみに、私達が出る頃に到着した人達は「また来年」と言われていたので、午後3時くらいが並び始めのタイムリミットなのかもしれません。
入口でチューリップを入れるための袋が手渡され、チューリップ畑へ進みます。その時すでにチューリップは残り少なくなってきていました。でも、まだ数種類のチューリップはありました。
チューリップは水耕栽培になっていて、なんと球根付き。簡単に手で引っ張って摘むことができて、それも楽しかったです。
とにかく人が多いので、息子とはぐれないように気を付けながら、できるだけ色んな色のチューリップを取りに園内を回りました。
帰宅してから花瓶に活けてみると、さらにかわいくなりました
一人20本までという制限はありますが、それだけいただけたら十分!
二人分合わせて40本程、両手にいっぱいのチューリップの花束になりました。カラフルなチューリップを両手に抱え、とても華やかで幸せな気持ちで帰途に。
こんな時に「生け花ができたら」と思うのですが、我流でパッと活けただけでも家が明るくなります。
ご近所さんにも少しおすそ分けしたら、「Mooi!素敵ね」と、とても喜んでもらえました。
オランダのチューリップ栽培農家さん達の地道な活動が、地元の人や外国人にも広がっています。
そういえば、行列に並んでいる間もいろんな言葉を耳にしました。もしかしたら半分くらいが外国人だったかもしれません。
世界中の皆さんにとって良い思い出になったことだと思います。
元々チューリップは好きですが、よりチューリップが好きになれたイベントでした。
Written by 藤村ローズ(オランダ)