MENU

英 in 蘭。駐在妻をやめて、オランダに残りお弁当屋さんとして起業

2019年12月20日
二ノ宮知 (オランダ)

欧州のシンガポールと呼ばれるほど、ビジネスのハブとして拠点を置く外国企業が多く存在するオランダ。おかげさまで、日本では出会うことのなかった日本企業の駐在員ファミリーともご縁をもつ機会が多くあります。

そんななか、知り合いの一人からこの夏に「ある大きな決心をした」と報告を受けました。駐在妻をやめて、オランダに残り起業すると。

かつてから、彼女のことをなんとなく長生きしそうな人だなあと感じていました。長生きしそうな性格、長生きしそうな生き方をしていて、いつ会っても心が和ませてくれるような人なのです。

そんな彼女がオランダで日本食のお弁当屋さん「英(HANABUSA)」をオープンしました。

普段からお友達やファミリーを自宅に招き、手料理を振る舞うのが大好き。そしてその腕前がプロ並み!と誰もが思っていたところ、いよいよプロに。

日本ではなく、なぜ数年過ごしたオランダで起業しようと思ったのか?オランダ好きの私個人としては尋ねるまでもなかったのですが、改めて彼女に聞いてみると、まず最初にあがった理由が子供の教育環境のことでした。

「どこでもサッカーができる」と。確かに。芝生の広がる公園があちこちにあり、場所によってはサッカーゴールまで設置されています。

そしてサッカー少年の息子さんは最近モンテッソーリの学校に通うようになったと言います。国の公的補助があり、公立の学校に行くか、モンテッソーリやイエナプラン、シュタイナーのような特殊教育の学校に行くか、教育環境を親が自由に選べるのもオランダのいいところです。

子供にとって最高の環境で、自分には何が出来るか?を考えた上でのお弁当屋さんの起業であったというわけです。

オランダの日が短くて寒い冬に、気分が鬱々としてしまう人も多い中、彼女は「天気の悪い日はうちでお茶してればいい」「お店が早く閉まるからうちでゆっくり家族と一緒にドラマを見てる」と、陰と陽があれば何事も陽の面で物事を捉えられる彼女の最近の楽しみは、手に入らない調味料を自分で作ることだという。

「この前はお好み焼きソースに近い味を作ってみたの」とキラキラ話してくれる彼女自身がモンテッソーリ教育を受けて育ってきたんじゃないかと思ってしまう程。

数あるお弁当の中で「一番のオススメは何?」と聞くと、岡山出身の彼女は岡山名物の「鶏めし」と即答でした。

店名の「英(HANABUSA)」の意、花が連なり形になっていくが如く、彼女はお弁当を通して、前向きで優しいエネルギーの循環を生み出しているよう。

【英 HANABUSA】
https://www.hanabusa.nl/
Drie Kolommenplein 87,1431LB Aalsmeer
hanabusa.smile@gmail.com
Tel:0636578587

Written by 二ノ宮知(オランダ)

この投稿をシェアする

イベント・セミナー一覧へ
コラム一覧へ
インタビュー一覧へ
ブックレビュー一覧へ
セカウマTV一覧へ
無料登録へ