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長男カナダ大学卒業、5年間の成長と振り返ってみて思うこと

2025年6月18日
林いくえ (カナダ)

家族の通学サポートとメンタルヘルス

お金を節約できた一方で、デメリットもありました。まず、私も夫も長男のスケジュールに合わせて生活をしなければならなかったことです。

私はまだ毎日送迎するわけではありませんでしたが、夫が最も大変でした。

朝5時半に家を出て、仕事に行くついでにバスターミナルまで息子を送り、帰りは夜10時まで待ってから帰宅。もしくは、先に帰宅して夕食を急いで食べた後、再びバスターミナルへ。

少しは楽になるはずの生活が、これまでで一番忙しく、寝不足と疲労困憊の日々となりました。

また、長男のメンタルヘルス面でも理想的とは言えなかったかもしれません。

冒頭でもお伝えしたとおり、コロナの影響で高校の卒業式はキャンセルされ、大学の正式なスタートもありませんでした。

高機能自閉症を持つ長男にとって、このことは大きな影響があり、何か引っかかるものをずっと抱えていたようでした。

通学自体には問題はなかったものの、本来あるべきソーシャルライフが中断され、楽しいはずの大学生活もキャンパスライフがなかったことで友達を作る機会がなく、ただ通うだけの生活になってしまったのは、今振り返ると残念なことだったかもしれません。

 

親として感じたこと、学んだこと

この5年間を振り返ってみて、大学の費用を出してあげられたら息子はもっとカラフルな大学生活を送れたかもしれないと思うと、実質的に何もしてあげられなかったことに申し訳なさが込み上げます。

実際、息子が大学に入学する当初、費用を出してあげられないことに、アジアで育った私は親として情けなく感じ、罪悪感に満ちていました。

一方、カナダ育ちの夫は「自分も大学の夏休みにさまざまな仕事をして学費を稼いだし、それが普通だ」と言います。

「欲しいものは自分で稼ぐ」という考えを育てることができ、独立心を養う訓練になって良い。「どうってことない」という態度でした。

最初は葛藤しましたが、息子たちの成長を見て、今では夫の北米的な思考が良かったのだと思えるようになりました。

山あり谷ありの5年間。何度か挫折しそうになりながらも、最後まで歯を食いしばり、一歩ずつ困難を乗り越えてきた長男に、心から拍手を送りたいです。

親としても成長させられた5年間でした!

Written by 林いくえ(カナダ)

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