最近皆さんはよく眠れていますか?
普段は寝る前の読書さえできれば、朝までぐっすり眠れる私。でも季節の変わり目だからか、最近かなり早朝に目覚めてしまって困っていた。
やはり5時前後に起きると、昼食後眠くてしょうがない。午後の仕事効率がかなり下がってしまっており、少しでも改善できればと漫画で気軽に読める本書を読み始めた。
本書によると、日本人の睡眠時間はどんどん減っているという。1960年の調査では8時間13分だったのが、2010年には7時間14分と約1時間も減っている。
そして、なんと日本人の5人に1人が不眠症に悩んでいるそうだ!しかもその数はさらに増える予想だという。
国際分類によると、不眠症は4つに大別される。
(1)入眠障害(寝つきが悪い)
(2)熟眠障害(熟眠感が得られない、深く寝た気がしない)
(3)中途覚醒(夜中に頻繁に目を覚ます)
(4)早朝覚醒(起床したい時間よりも2時間以上前に目をさまし、再入眠できない)
私は4に近いタイプ。6時半に起きたいのに5時前後に目が覚めて、まだ眠いのに眠れない。そのツケが午後に来るが、昼寝できないので午後から夕方にかけて特に辛かった。
本書によると「いい睡眠=睡眠時間」ではないそうだ。大切なのは、睡眠の「質」と「量」のバランス。必要な睡眠時間は人それぞれ違い、自分の睡眠の質を知る必要がある。
睡眠の質を測る方法の一つに「睡眠効率」という考え方がある。
(実際の睡眠時間)÷(横になっていた時間)×100
で表され、合格ラインは85%だそうだ。
早速やってみると、私は75%だった。ひどくはないけど、やはり少し悪い。
ではそのように睡眠効率を上げていけばよいのだろうか?まずはその原因を見つけていく必要がある。
途中で目が覚めてしまう、ギクっとしたその原因は「老化」。睡眠の質は年齢とともに変わっていき、変化が出はじめるのがおよそ40代以降だそうだ。
年には逆らいようがないが、他にも改善方法は色々と書かれてある。
運動不足の自覚がある私には、程よく体を疲れさせるというのもいいと感じた。脳ばかりが疲れているとうまく眠れないそうだ。
確かにデジタル機器に向かっている時間が長すぎると、夢の中でも画面を見ていて考え事をしながら目が覚めてしまうのだ。
幸い2度目のPokemonGoブームを利用して、散歩する機会を増やしてみた。そしたら少しずつアラームの時間まで眠り続けられるようになったきたのだ!
本人は眠れないと思っていても、人は必ずどこかで眠っている。全く眠らない人はいない。でも本人が睡眠に満足できず、体調不良を感じていたらそれは良くない。
睡眠障害の中には睡眠時無呼吸症候群などの病気が隠れていることもあるので、深刻な睡眠の悩みを抱えていたら専門医にかかってみるのも一つかもしれない。
この本には睡眠に対する基本的な情報や良い睡眠を取るためのヒントが書かれてあるので、最近ちょっと疲れが取れないとか、睡眠の質を上げたいという人におすすめだ。
Written by 藤村ローズ(オランダ)