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映画でロンドンのクリスマス気分を味わおう!おすすめ映画3選

2020年11月7日
伊藤結子 (イギリス)

そうだ!!こんな時こそ映画を観よう!

これを書いている2020年10月の最終日、ついにロンドンも2度目のロックダウンに入ることが発表されました。

街の中心であるピカデリーサーカスからは観光客が消え、オフィスで働いている人も少ないため、ビジネス街も閑散としています。

今年はスケートリンクは無し。クリスマスマーケットはオンラインになるところも多いらしい。ロンドンの名物であるハイドパークの移動遊園地、ウィンターワンダーランドも今年は中止です。

今年は早めに準備をして、家でゆったりとクリスマスを過ごす方が増えていると言われています。

心が凍りそうな時でも、クリスマスのデコレーションやイルミネーションは人の心をあたたかくしてくれる作用があると思います。

幸いにも、街には出られなくてもロンドンのクリスマスが味わえる映画があります。

今回は、ロンドンのクリスマスが味わえる3つの映画をご紹介します。

 

Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男

クリスマスを題材にした名作、イギリスを代表する作家であるチャールズ・ディケンズが書いた「クリスマスキャロル」という小説は、イギリス人なら誰でも知っている物語です。

その「クリスマスキャロル」を産み出すときの苦悩を描いた映画「Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男」という映画があります。

劇中、ディケンズの目の前にはまるで実際に生きているかのように「クリスマスキャロル」の小説の登場人物たちが現れます。

「クリスマスキャロル」の主人公である、意地悪でケチなスクルージというおじいさんと対話しながら、ディケンズは底辺で貧しく生きた自身の少年時代を深く見つめることとなります。

過去と現在と未来に向き合いながら優しく抱きしめる。一方向からだけでなく、過去現在未来のいろんな方向から自分を認めていくことによって物語が進んでいきます。

「クリスマスキャロル」の小説は、1843年のクリスマス前に出版され、大ヒットしました。

当時のイギリスでは「クリスマスなんて祝うのは時代遅れ!」なんて風潮があったそうですが、この本によって「クリスマスは家族と祝うもの」という新しい常識がうまれ、クリスマスのあり方を変えたそうです。

「クリスマスキャロル」を既に読んだ人も、まだ読んでいなくても充分に楽しめる映画です。

 

ブリジットジョーンズの日記

ロンドンに住む前に、初めて私がイギリスのクリスマスを意識したのは映画「ブリジットジョーンズの日記」でした。

ロンドンの出版社に勤める冴えない主人公の女性、ブリジットジョーンズをめぐるラブストーリーです。

原作の小説を読んだのは、20年以上前のことです。20歳の私は、劣等感の塊で不器用で何をやってもうまくいかない主人公のブリジットに自分を重ねて激しく共感したものです。

クリスマスの場面が描かれているのは少しだけですが、ロンドンに住んでいる等身大の女性が描かれている私のお気に入りの映画です!

劇中に登場するクリスマスに着るダサいセーター(こちらではクリスマスジャンパー、と呼ぶ。アグリークリスマスセーターという呼び名もあるらしい)

ロンドンに来る前はこんなの本当にみんな着ているのかな?と半信半疑でしたが、クリスマスになったら本当に至る所で売られていました。お値段も手頃な物から高級なものまでいろいろとあり!

私も早速買ってクリスマスパーティーに着ていきましたよ。

 

ラブアクチュアリー

ラブ・アクチュアリーの舞台はクリスマス5週間前のロンドン。イギリスの首相から小さな男の子まで様々な男女19名の愛にまつわるエピソードがオムニバス形式で描かれています。

ひとつひとつのエピソードは独立しているものの、複雑に絡み合い、少しずつ繋がっていくところも見所です。

謎解きとまではいかないですが、最後にこの人とこの人が、こうやって繋がってたのねぇと感心してしまいます。

クリスマスってやっぱり奇跡が起こると思うんです。クリスマスは大切な人と過ごす時間でもあり、いつもなら言えないことでも言ってみようかな、と思わせる何か不思議な力があると思います。

恋は切なくて辛い時もある。片想いが実らないときもある。でも切なくても悲しくてもやっぱり愛っていいよね、と思わされます。

恋人との愛、夫婦の愛、家族愛、友情、愛にもいろいろありますが、愛無しでは生きられない。あたたかい気持ちになる映画で、何度も繰り返し見たくなってしまいます。

ロンドンらしい景色がたくさん使われている映画でもあり「ロンドンってフォトジェニックだわ!」と感心してしまいます。

さて、個人的に好きな3つの映画をご紹介してみましたが、「ロンドン×クリスマス」がテーマの映画はまだまだあります。

いつもの年のようには過ごせなくても、別の楽しみを見つけたい!家の中からこうやって旅することもできる!

今年のクリスマスは映画を通して楽しんでみようと思っています!

Written by 伊藤結子(イギリス)

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