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ロックダウン、首相の新型コロナ感染。そしてイギリスの今

2020年5月6日
伊藤結子 (イギリス)

3月23日月曜日の夜に突然のロックダウン知らせ

その突然の知らせが入ったのは、3月23日月曜日の夜でした。

3月20日には多くの飲食店が一時閉店しており、数日前から噂はありました。夜の8時からジョンソン首相の声明が発表されるらしいからBBCを見た方がいいよと友人から伝え聞きました。

ジョンソン首相の声明は、不要不朽の用事以外は外に出ず、家で過ごすように要請する内容でした。

1日1回、生活必需品の買い物や簡単な運動(散歩やランニングやサイクリングなど)はOK、医療関係者などの外出や通勤は認められる。友達に会わないこと、友達に誘われても断ること。もし守られない場合は、警察がその力を行使するかもしれない。非常に簡潔でわかりやすいメッセージでした。

その後、4月5日にそのジョンソン首相がコロナウイルスの症状が悪化して入院することとなります。容態は悪化して、一時は集中治療室に入るとの報道がありました。

イギリスに外国人として暮らす日本人の私は、イギリス人の国民感情を理解しているわけではないかもしれませんが、個人的には、もしも、万一のことがあったらこの国はどうなってしまうのだろうと非常に心配しました。

そのジョンソン首相がちょうど入院している時に、我が家に首相からの手紙が届きました。これはイギリスの全世帯に送られたもので、コロナウイルスに関する情報や予防方法などをまとめたパンフレットと、首相からのメッセージです。

エリザベス女王の出した声明も話題になりました。

キリスト教にとって重要な行事、イースターの直前に出されたものです。イースターに女王がメッセージを発するのは異例です。街が封鎖され、イースターを祝うことができない国民を勇気付けるメッセージだったと思います。

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(次ページへつづく)

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