首都サンティアゴにあるメトロポリタン大聖堂
海外に住むと、日本とは違うことや海外あるあるに溢れていますが、今回はその中でも特に「チリに住んでビックリしたこと」についてお伝えしたいと思います。
チリに住んで一番最初にビックリしたのが、「荷物がちゃんと届く」ということでした。過去の経験からも、「来るといっても来ない…というのが海外の常」と思い込んでいました。
チリに住むようになって間もないある日、「今日夕方にスーパーから荷物届くみたいだから、よろしく!」と夫に言われ、「そんなの絶対来ないでしょ」とほぼ忘れて過ごしていたところ、ちゃんと夕方に荷物が到着し、ビックリした記憶があります。
その後も多少の手違いや個数ミスなどはあるものの、基本的には予定通りに荷物が届きます。ウーバー・イーツもしかり。
空港でロストバゲージにあった際には、トラッキングの報告メールが1日に何通も届き、何の被害もないまま、数日でスーツケースが自宅まで配送されました。
とはいえ、これらがチリの真面目な国民性によるものなのか、デジタル化の恩恵なのかは判断が難しいところ。
ちなみに古きよきアナログ感の残るトイレ修理のおじさんは、来ると言った日に何の連絡もないまま来なかったし、ペンキ塗りのおじさんは「明日、また来るね!」と言って帰ったまま音沙汰なく、ゆうに1年以上が経過しています。
首都サンティアゴのアルマス広場。チリ人はおしゃべり好きだけど、ちょっとシャイ
南米の人といえば「とにかく陽気」というイメージでしたが、意外にもチリ人はシャイ。
特に初対面だと、興味はあるけれど相手を伺う感じだったり、笑顔で親切だけれど少し距離を保つような、ちょっとした「間」や空気感を感じることも多かったです。
最近、チリ人向けの日本語学校授業にゲスト参加する機会が何度かありました。
生徒はほぼ30歳以上の大人ばかりですが、どのクラスもとても静か。まるで日本での英語授業風景のようでした。
すごくおとなしい人たちなのか…と思いきや、そういうわけでもないようで、普段彼らの授業を担当している友人いわく、
「いつもはギャーギャーおしゃべりが止まらないくせに、今日だけみんな緊張しまくって、信じられない黙りようと猫かぶりだった」とのこと。
チリは太平洋とアンデス山脈に囲まれた地形ゆえ、性格的に島国のようなところもあるのだとか。
遠く距離が離れている分、この「日本人っぽさ」には驚きが大きく、同時に親近感も感じて少し嬉しくなります。
左:ニュージーランド沖で発生した地震に対する緊急津波通知、右:津波避難標識
今のところ災害レベルの大地震は経験していませんが、「余震を感じた後に家の中がガタガタ鳴る」という程度の揺れは、毎週のように感じます。
最近はすっかり慣れましたが、当初は自宅のマンションが地震に耐えうる構造なのか信用できず、揺れは小さくとも怖かった思い出があります。
津波被害も受けやすく、2010年に発生したチリ地震では最大30m以上の津波が発生。800人以上が亡くなっています。
街中を歩いていると津波避難の標識をよく見かけ、語学学校に通っていた時には「避難訓練の日」に、地震が起きたらどうすべきか、津波から逃れるためにどこへ避難すべきか、などの説明を講師から受けました。
夜にいきなり携帯電話から大音量のサイレン音が鳴り出し、何事かと思ったら「緊急津波通知」だった、という事もありました。
これだけ地震にドキドキさせられている割に、日本のように簡単に行ける温泉がないのが辛いところ。一応、車で数時間行ったところにはチリ式温泉もあるようなので、いつか行ってみたいと思っています。
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