前回の「北米トレーラーキャンピング事情。家族キャンプを楽にするヒントやおすすめなど」に続き、今回の記事はトレーラーキャンピング第2弾。
トレーラーキャンピング移動中の注意事項やこれまでの体験をシェアします。
家族と自然の中で普段できないような素晴らしい体験ができるトレーラーキャンピングですが、いくつか注意事項もあります。
キャンプ場の多くは郊外にあるため、小さな町の狭い道を通ることも多く、初めて訪れる小さな町の狭い道をトレーラーを牽引しながら行くのは結構緊張します。なぜなら、トレーラーでバックすることが本当に難しいからです!
道を間違った場合は大変!ぐるっと一周回って戻るか他の道を通るしかなく、行き止まりになってしまった場合は本当に冷や汗が出てきます。
初めてトレーラーを牽引してアメリカに渡った時も、GPSを頼りに進んでいき、傾斜度45度以上はあるだろうと思われる坂道に差し掛かりました。
もちろんその道を下りるわけにはいかなく、幸い田舎道で車の通りもほぼなかったため、私がトレーラーの後ろから出す指示に従い、夫が少しずつバックし、別の道を行くことができました。
初めて訪れる場所にトレーラーを牽引していく時、ルートを間違えたりすると、大変なことになりかねません。
GPS任せにするよりも、予めしっかり下調べをすることはもちろん、運転中も道路サイドにある標示を見逃さないように注意する必要があります。
トレーラーを牽引する場合、天候に要注意
もう一つ心配なのは、天候です。
車でのドライブと違い、トレーラーを牽引している場合、大雨や強風が転倒などの事故を引き起こす場合もあるので、要注意です。
スピードを落とす以外にも、状況によっては休憩エリアで天候が良くなるのを待った方が安全な場合もあります。無理せず、状況を見てフレキシブルに対応するといいと思います。
最後に注意することは、ガソリンタンクの状況ですね。
トレーラーを牽引しているため、ガソリンの消耗が速いです。ガソリンスタンドが少ない郊外にいることも多いので、タンクの状況を常に確認し、早めにガソリン補給することを心掛けましょう。
私たちも初めの頃、ガソリンスタンドが見当たらない状況でガソリンがどんどん減っていくのを見ながら、冷や汗をかいた覚えがあります。
「今日はハイウェイで野宿かも」と気楽に構えていた夫と反対に、私は心臓がバクバクでした。
結局赤いランプが表示されるギリギリのところでガソリンスタンドが見つかり、ホッとしたことを覚えています。
移動中のハプニングを最小限におさえておくためにも、この3点に気を配ることが大事です。
トレーラーキャンピング旅の途中で撮影した風景
トレーラー購入後、自宅から1時間半ほど離れた近場にあるキャンピング場で、トレーラーキャンピングデビューをしました。
夫が事前の下調べと準備を重ねてくれたおかげで、トレーラーキャンピング初体験はとても快適でポジティブなものでした。
この素晴らしい体験をもとに、2回目は国境を越えて、アメリカ東海岸のグランドキャニオンとも言われている「Letchworth 州立公園」へ足を伸ばしました。自宅から4時間弱の道のりでした。
他にもオンタリオ州内の「1000アイランド」や夏のバケーション地で有名な「Muskoka」エリアなども訪れたことがありますが、一番の思い出はなんと言っても北米東海岸を回った2週間半の旅です。
今思い出しても2週間半トレーラーキャンピングの旅をしたことさえ夢のようです。
目的地は私がずっと行きたかった赤毛のアンで有名なプリンセスエドワードアイランド(PEI)。オンタリオ州からドライブで行くと、2日間ほどです。
でも「せっかくなので、アメリカの東海岸を回って一周しよう!」と旅行好きの主人のアイディアで、国境を越えてボストン、メインを経て、カナダのニューブランズウィック州から再びカナダに入り、そこからPEI、ケベック州、オンタリオ州という2週間半の旅となりました。
それは、重さ2400キロのトレーラーを牽引して3700キロを走行した、まさに冒険の旅でした。
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