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HSPが理由かも?「日本が合わないから海外へ」で陥りやすい泥沼国際結婚

2020年8月19日
佐古祐子 (アメリカ)

海外でなぜか生きづらく感じている方いませんか?

海外に住んでいる日本人を大きく分けると、以下の4つのタイプに分類されると思います。

①駐在者・またはその帯同者として
②日本で国際結婚をしてから海外移住
③日本が合わないand/or海外の文化が好きで留学から移住
④投資家・起業家・教育移住and/orスペシャルティを活かして自発的にロジカル移住

同じ「海外に住んでいる日本人」でも上記4つのタイプの意識・価値観・考え方や生活水準はそれぞれ全く違うものです。

ちなみに私は③のタイプでアメリカに住んで10年以上が経ちますが、③以外のタイプの日本人に出会うとカルチャーショックを覚えることがあります。

海外に出ると住んでいる土地と日本を比べた文脈でコミュニケーションを取ることが頻繁に起きますが、「日本人だから」とひとくくりにして語ることの不毛さや普遍的な「普通」なんてないことを、海外で他の日本人に出会うことで改めて実感することも多いです。

今回は海外にいる日本人の③のタイプの方はHSP気質が多く、生きづらいかもしれない、恋愛や結婚の泥沼にハマりやすいのかもしれないという話をしたいと思います。

HSPとは”Highly Sensitive Person”の略で、非常に敏感な気質を持つ人。(詳しくはWikipediaをご参照ください)

国際恋愛や国際結婚が泥沼になっていたり、海外にいるのになぜか生きづらいままで悩んでいる方が新たな視点で考えるためのヒントになれば嬉しいです。

 

人生に真実、正義、ロマンを求める真面目さが海外志向に繋がる

海外にいる日本人③のタイプは「日本が合わない、窮屈だ、息苦しい、皆同じでなくてはならないことにストレスを感じる、海外のほうが私らしくいられる」という方が多いです。

この理由はなぜだろうとHSPの視点で考えてみると、HSP気質で海外志向の日本人女性には例えばこのような背景が共通します:

・感受性が豊か過ぎて、日本人の建前と本音のギャップにすぐ気がついてしまう

・「空気」を読んでまわりに合わせよ、と没個性を「空気」で推奨する日本文化に傷つく

・皆同じであることを強要されること、周囲と自分の違いに違和感を感じる

・私は私でありたい、他人と同じ「普通の人生」なんて嫌という思いが強い

国際恋愛や国際結婚がモラハラ関係になってしまった方々のお話を伺ってきましたが、その多くの方がHSP気質だったように感じます。

海外でまたは国際結婚をして辛い状況になってしまう方は、幼い頃や多感な時期に「まわりとは少しズレている自分」を親や周囲から理解されずに悲しい思いをしたり、ADHDを疑われる、または診断される、そしていじめや孤立を経験したり、自己否定や孤独感を抱えて生きてきた方も少なくありません。

このような方々が海外や英語に興味を持った時、海外に出たい、海外に出れば個性は大切にされ、建前ではなく本音で自己主張をしながら自分らしく生きることができるはずだと憧れることや、国際恋愛や国際結婚を切望することも当然だと思います。

 

HSPの海外志向が国際恋愛・国際結婚の泥沼にハマりやすい理由

HSPがハマりやすいのが「口が達者でおもしろくて、社会や物事を深く考えていそうで、自己主張が強くて、少し繊細なところがある、はじめての経験を沢山させてくれる国際恋愛の相手」です。

「わかってもらえない、わかってもらいたい」という思いや、内面的なこころの内の充足感や愛、ロマンやストーリーを大切にしたい傾向を埋めてくれるように感じられるようです。

感受性や内面の充実を大切にするHSPは「情熱的」で「いつまでも愛し合う」「真実の、運命の恋」というような「欧米的カップル」を「日本のカップルと比べてより良いもの」のように思い込みがちです。

しかしその場合、後に国際恋愛や国際結婚がモラハラやDVといった依存関係になりやすく、特に相手国に住んでいる場合、依存度はさらに高まります。

“Better half”という言葉があります。二人でひとつ、という考え方は一見ロマンチックですが、危険をはらんでいます。

「俺たちは二人でひとつだろ、恋人なら、夫婦なら、愛しているなら○○して当然」などと、”Better half”で同情や罪悪感を煽りながら皆さんに何かを強要してくる男とは今すぐ離れることです。

HSPは自己中男、モラハラ男、なんらかの依存症を抱える男も「彼は本当は良い人で、私たちはこんなに沢山のことを乗り越えてきたのだから運命の相手で、ベターハーフなのだから私は彼を見捨てることなどできない」と自分の人生に抱え込みやすいです。

共感能力が高く、真実の愛や誠実さを重んじる真面目さ故に、離れるべき相手の痛みを一緒に抱えてしまいやすいのです。

他者や社会との境界線を上手に引いていくこと、境界線を常に意識しておくことがHSPのライフテーマです。

これが上手くできないと、日本にいても海外にいても、結婚していてもしていなくても「なんとなく上手く行かない感じ」がつきまとってきます。

今もし皆さんが海外に住んでいて、生きづらさを感じていたり、国際恋愛や国際結婚が上手くいかずに悶々とした日々を送っているならご自分がHSPかもしれないという可能性を考えてみてほしいのです。

すべては自分を知ることから始まります。自分を知ることさえできれば、必ず今よりも生きやすくなるはずです。

よかったら、以下の動画や本もどうぞ。

・【HSP】真実を求めてしまう生きづらさ【恋愛依存 国際恋愛 嘘やお世辞にすぐ気づく 本当の関係が欲しい】
https://youtu.be/cO9UFC_cIb0

・あなたもHSS型HSP気質かも? 【国際恋愛 モラハラ 雑談できない 共感力高い 自己肯定感 一つの場所に留まれない 日本が合わない 海外移住 人間関係疲れる】
https://youtu.be/dF-rgJuh2Mc

The Highly Sensitive Person: How to Surivive and Thrive When the World Overwhelms You (English Edition)

今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト

Written by 佐古祐子(アメリカ)

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