カフェでは、それぞれ働くポジションが決まっています。従業員に指示を出すスーパーバイザー、主に顧客サービスを行うサービスアシスタント、ドリンクを作るバリスタ、テーブルを片付けたり、食器を食洗機にかけるバッサー。
そして、ケーキにリボンをかけたり、お土産用のマドレーヌや、パウンドケーキ、アーモンドチョコなどを梱包する、パッケージャーです。
こちらのカフェでは、Theirry独自ブランドの特製のジャムやキャラメル、お紅茶の茶葉などが店内で販売しています。それらの箱を組み立て、リボンをかけたり、賞味期限のタグを付けたりなど、細かい作業の全般を私が任されています。
この作業が、とにかく楽しい!!!!!私は黙々とする作業が大好きで、リボンが綺麗に結べる度に、達成感と満足感いっぱいなんです。
日本人は、小さい頃から折り紙を折る際、きちんと角を合わせる癖ができていたり、欧米人にはない器用さが、自然と身に付いていると思います。なので、パッケージャーの仕事は日本人にぴったり!!
パッケージルームで自分のペースでゆったり仕事できるので、全くお仕事といった感覚がありません。ノルマもなく、プレッシャーもなく、1人で黙々と作業するので、マイペースに時間が過ぎていきます。
キッチンでパティシエとして働く従業員の皆さんも含め、お店全体の雰囲気自体がとてもよく、いつも笑顔で話しかけてくれます。
職場に到着すると、まず第一声は、「飲み物は何がいい?」スーパーバイザーからの優しい言葉!なんと、コーヒーもラテも全て、カフェのドリンクが飲み放題なのです。
「これ、新作のマカロンなの。食べてみて〜」と、キッチンスタッフが持ってきてくれたりもします。
甘い香りが漂うパッケージルームで、ドリンク片手に、ケーキやマカロンをいただきながらお仕事ができるなんて、なんと幸せ者なんでしょう。
働いてみて一番驚いたことは、私がパッケージをしている間、何度も何度も「Thank you Ai!」と、皆んなが声をかけてくれることです。シェフTheirryもふらっとパッケージルームに入ってきて、「元気?調子はいいかな?」と声をかけてくれます。
個々のほんのちょとした一言の積み重ねが、職場の雰囲気を盛り上げる、最も大切なことなのだと感じています。
今、カナダで生活しているのだから、「日本で経験できないことに積極的に挑戦する!」それが私流。
「海外の素敵なカフェで働いてみたい」そんな漠然としていた夢が今、叶っています。
【Thierry】
https://thierrychocolates.com/
Written by 矢寺愛(カナダ)
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