実は私、最近ジャズを習い始めました!
私が住んでいるロンドンは、独自のジャズ文化が発展している都市です。歴史的に有名なジャズのライブハウスも多く存在します。
先日、ロンドンの街をあげて開催されていた「ロンドンジャズフェスティバル」では、ダイバーシティーロンドンらしく多種多様なジャズのライブがエントリーしていました。
「ジャズ」という言葉には漠然とした印象しか持っていなかった私ですが、なぜこの世界に片足を突っ込んでしまったのかというと、それは趣味ではじめたボーカルの演奏活動がきっかけでした。
ある日ふと「歌ってみよう」と思いつき、今ではウクレレで弾き語りをさせてもらったり、パブでのオープンマイクに参加したりして、人前で演奏する機会をたまにいただいています。
でも、ロンドンに住んでいて、英語の歌詞を歌うこともあるのに、私は英語の発音が絶望的に酷いんです!恥ずかしいとは思うのですが、「日本人なんだから、まぁ仕方ないよね」と諦めていました。
そんな時に「英語の発音を教えさせたらこの人の右に出る先生はいない」と友達に紹介されたのが横井祐子さん。ロンドンで活躍されているジャズの先生です。
「英語の発音が上手くなりたい」という不純な動機から門を叩いてしまい、本当にできるのか不安を抱えながらレッスン初日を迎えました。
YouTubeで検索し、これなら歌えるかなと思った「When You’re Smiling 」を自分なりに歌えるようにして持って行きました。
一通り英語の発音のコツを習った後、先生に言われた一言で、私は一気にジャズが好きになります。「もう少し喋るように歌ってみませんか?」
元となるメロディーを学んだ後は、好きにアレンジしていい、むしろ毎フレーズごと、毎回、違う感じで歌っていい。ジャズ独特のリズムを感じながらちょっと早めに入ったり、伸ばしてもいいし、切ってもいいし、音程やメロディーを変えてもいい。
「この曲は私が全世界にリリースする私の歌!」と決めて、好きに歌っていいと教えてもらいました。
「喋るように歌う」は難しくてなかなか先生のように上手くは歌えませんが、今まで「こうしなければならない」「楽譜はこうなっているから」と凝り固まっていた考えがスーッと抜けていきました。
「何をやってもいい。音楽ってこんなに自由で楽しかったんだ!」と思いました。
東北の方田舎の高校の落ちこぼれ女子高生たちがビッグバンドジャズに挑戦するというストーリーの映画『スウィングガールズ』にこんな台詞がありました。
「すべての人間は2つに分けられる…スウィングする者とスウィングしない者だ」
「スウィング」という言葉にはいろいろな意味がありますが、ジャズという音楽の特徴である「躍動感」や「ノリ」を表現する時に、「スウィングする」というように使われることがあります。
スウィングってかっこいい。私はスウィングの魅力に取り憑かれてしまいました。どうせ生きるなら「スウィング」していたい。いつも躍動していたい!!
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