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13,000,000ドンって日本円でいくら?ベトナムのお金「ベトナムドン」について

2021年12月22日
平良弥生 (ベトナム)

ベトナムドン紙幣には、ベトナム建国の父、ホー・チ・ミンが描かれている

ベトナムでは硬貨を使わない?!

Xin chào! ベトナム ホーチミン在住のYayoiです。今月のコラムは、「ベトナムドン」について紹介したいと思います。

ベトナムドン(đồng)とは、ベトナムで使われている通貨です。VNDと表記したりもします。ドルやユーロのようにあまり馴染みがないと思いますが、面白い特徴がいくつもあります。

まず、種類については、硬貨が5種類(200、500、1000、2000、5000ドン)、紙幣が12種類(100、200、500、1000、2000、5000、1万、2万、5万、10万、20万、50万ドン)あります。

しかし、日常生活の中で硬貨を使うことは全くなく、紙幣のみでやりとりを行います。硬貨は、2011年以降新しく作られていないそうです。

さらに日常生活の中で登場する紙幣は1000ドン以上がほとんどで、100、200、500ドン札を使用することはほぼありません。

私は約2年ベトナムに住んでいますが、おつりとして200、500ドンをもらったことが数回あるのみで、100ドン紙幣はまだ実物を見たことがありません。

 

桁が多すぎて困るベトナムドン

k=1000を表している看板。20kは20,000ドン、23kは23,000ドンの商品

ベトナムドンの価値ですが、日本円をベトナムドンに換算すると、2021年12月現在は1円=約203ドンです。

私が当時住んでいた部屋の家賃は日本円で約6万5000円でした。家賃は現金で直接マンションの管理会社に支払っていたので、ベトナムドンに換算して毎月約13,000,000ドンをマンションの管理会社に支払っていました。

ベトナムドンで一番大きい紙幣は50万ドン札のため、毎月50万ドン札26枚を渡していたことになります。

これで車や家などを購入するとなったら一体どうなることでしょう。想像もつかない桁数になっていると思います。

さすがに支払いは現金ではなく、カード払いなどをすることになると思いますが。。(笑)

桁が多すぎるために、よく下3桁のゼロ3つを‘k’と表示していたり(1000m = 1kmの時のkと同じです)、初めから下3桁の記載が省略されていたりします。その場合は自分でゼロ3つを付け足します。

ベトナムドンから日本円に換算する時は、1000ドンが約5円なので、0を2つ取って2で割ると、およその日本円が分かります。

 

おつりが多いか、少ないことも?!

私がレストランで食事で食事をした際の実際のレシート

先に説明したように、日常生活の中では1000ドン以上の紙幣が使われるため、割引や税金などの付加によって端数が発生すると、端数分を支払うことが難しくなります。

その場合はお店や店員さんにもよりますが、おつりが多めに返ってくるか、端数を省いた金額を返してくれたりします。

最近私が経験した例を挙げると、レストランで189,000ドンのメニューを注文したら、7%の税金 13,230ドンが発生し、合計金額は202,230ドンになりました。

私が店員さんに205,000ドンを渡すと、店員さんは私に3000ドンのおつりを返しました。

この方法以外にも、細かすぎる金額についてはキャンディで返してくれるという話も聞いたことがありますが、私は今のところ経験はありません。

 

実は日本との繋がりのあるベトナムドン

左;2万ドン札(表・裏)、右:実物の来遠橋

桁数が多すぎて、日本円に慣れている私たちにはちょっと扱いづらいベトナムドンかもしれませんが、意外なことに、日本との繋がりを感じられる部分もあります。

それは2万ドン札の裏側にあります。そこには「日本橋」呼ばれている、ベトナム中部の都市ホイアンに実際に存在している橋が描かれているのです。

この「日本橋」は、正式には「来遠橋」という名前ですが、16世紀頃に当時現地に住んでいた日本人によって造られたとされています。

私はまだホイアンに行ったことがないので、いつか実際にホイアンへ行き、日本橋を訪れたいと思っています。

皆さんもまた海外旅行が自由にできるようになった際には、ベトナムドンで実際にお買い物をしてみたり、日本橋を訪れたりするために、ベトナムへ旅行するのはいかがでしょうか?

Written by 平良弥生(ベトナム)

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