
食材が安くておいしい!トマト1キロ70円
გამარჯობა !!(ガマルジョバ!)みなさん、こんにちは!ジョージア在住のナミです。
今回は、ジョージアのコストパフォーマンスについてご紹介します。
「月5万円で暮らせる!」とTwitterで話題になったこともあるジョージア。そうなのです。ジョージアはとっても物価が安いのです!ただ生活費5万円は節約生活になるので個人的には厳しいです(笑)
それでも単身で月10万円の予算ならかなり余裕のある暮らしができるので、どちらにせよ生活コストが安いことには違いはありません。しかもただ単に物価が安いだけじゃなく、質が高い!
コロナウイルスワクチンを接種していなくても入国OKなのもあり、最近は日本人の移住者が急増しています。そんなジョージアの物価について、さまざまな切り口からご紹介いたします。
シカゴに本拠を置く金融会社NetCreditが2021年に発表したランキングで、ジョージアはヨーロッパエリアでコスパが良い国ランキングでナンバーワンに輝きました。
リタイアしたアメリカ人が15年間平均的な生活を送った時、どれくらいの費用が必要か?という調査において、ジョージアでは約21万ドルでOKなのに対し、イタリアは約49万ドル、フランスなら約52万ドル、もっとも生活費が高額なスイスでは約84万ドル。ジョージアの4倍です!!
「治安が悪いんじゃないの?」と思われることでしょう。ところが、なんと治安も良いのです。2020年度の「安全な国ランキング」でジョージアは4位を獲得。ちなみに日本は5位です。(犯罪率に関する世界的データベースを提供するNumbeoの「最新の犯罪指数・安全指数ランキング」2020年度)
実際にジョージアに住んでいて、治安の良さを感じます。特に私は6才&9才の娘連れなので治安は重視していますが、街ゆく人が挨拶してくれたり頭を撫でてくれたりハグをしてくれたりと、日本に住んでいた頃よりもずっと温かい気持ちで過ごせています。

私が住んでる街クタイシは、地方都市のため首都トビリシよりもさらに物価が安く、外食でも大ジョッキの生ビールが2.5ラリ(約90〜95円)と100円以下!
そしてワインも!ジョージア特有の製法であるクヴェヴリワインが700円ほどでスーパーマーケットで売られており、デイリーワインは300円代でも普通に美味しいです。
写真のようなおしゃれなレストランで普通に食べて、お酒を飲んでも一人1〜2000円前後。ちょっとカジュアルなレストランなら500円以下でお腹いっぱい食べられます。
前述のとおり、外食費もかなり安いですが、自炊をするとさらにコストを抑えることができます。スーパーマーケットやバザール(市場)などには新鮮な食材が豊富に並んでいます。
野菜、果物が特に美味しく、そして安い!季節によって値段は変動しますが、トマトは1キロ70円。日本の高級メロンと同種のメロンが1個100円。
また、日本米と同じ種類のおいしいお米も入手可能。800グラム200円なのでジョージア食材の中では高めですが、日本のお米より安いです。

冒頭で触れたように、住居は抜群にコスパが良いです。日本でも住めないレベルの家に住めます。しかも家具、家電、キッチン用具などすべて付いているのだから驚き。
写真は以前住んでいた家で、2ベッドルーム・110㎡、家賃500ドル。街の中心地でアクセス超良好。
古い家や庶民が暮らす家、もしくは1LDKくらいの家でしたら家賃300ドル以下で見つけることができます。日本のような礼金もないので、初期費用を極限まで抑えることができます。
交通費も、日常生活で使うバスは20円以下。大型乗り合いバンでの長距離移動してもだいたい1時間200円、3時間移動して700円ぐらい。国内旅行も気軽に行けます。
そして、ネット環境も非常に良いです。昨今のジョージアは「ノマドの聖地」と謳われ、私を含めWi-Fiがあれば仕事ができる人達がこぞって移住してきています。
そういう人たちが問題なく仕事を続けられているという事実が、通信速度・品質に問題がないことの何よりの証明です。
ちなみに私の月額通信費用は月1000円程度。スマホの通話料・通信料すべて込みです。

日本でインターナショナルスクールに通おうとすると、年間200万円以上は掛かるでしょう。しかしジョージアでは年30〜40万円程度の授業料でインター校に通えます。
習い事も月1500円程度で週3日ダンス教室に通えます。写真は私の娘たちが通ってる学校です。英語の補習授業込みで年3000ドルです。
学校入学となると気になるのがビザですが、なんと日本人はビザ不要。それも1年間滞在でき、その間にジョージア国外に出れば、滞在日数がリセットされ、再び1年滞在できます。
片道4000円あれば隣国に行けるので、ちょっくら旅に出ればOK。にわかには信じがたい国なのです。
物価以外にも、歴史・自然など、ジョージアには多くの魅力があるので、「安い!安い!」と物価の低さだけを殊更に言いたくないですが、私のように娘を2人育てながら家計を支えてる身としては、コスパはやはり非常に重要!
教育においてもっとも大事なことは、座って勉強をする時間よりも、「次はこれをやりたい!」と目標を持つ時間や、「できるようになった!」と振り返る時間だと思います。
そして、家族や周囲の大切な人間に褒めてもらうことも大切です。学校・塾・寝る、を繰り返すだけの生活は、テストの点数は伸びるかもしれませんが、心は育ちません。
日本とは離れた場所に移住したので、子供たちの祖父母(私の親)とは会えなくなりました。しかし、SNSを投稿したり、LINEなどでやりとりをする余裕が生まれたので、日本にいた時よりも日常の様子は伝わっていると感じます。

Mercerによる生活費ランキングで、ジョージアの生活費の安さは世界第3位。(参考:ATLAS & BOOTS / RANKED: MOST EXPENSIVE CITIES FOR EXPATS )
1位 キルギス:首都ビシュケク
2位 ザンビア:首都ルサカ
3位 ジョージア:首都トビリシ
そして、生活費が高いランキングでは日本は第4位。
1位 トルクメニスタン:首都アシガバート
2位 香港
3位 レバノン:首都ベイルート
4位 日本:首都東京
5位 スイス:チューリッヒ
「スイス=物価が高い」イメージですが、なんと東京は、そのスイスよりも生活費が高いのです!
日本に住んでいた時、私はシングルマザーだったのもあり、文字通り寝る間も惜しんで働いていました。
生活コストが安いということは「稼がなくてはいけない金額」も安くなります。今は当時の半分くらいの生活コストで暮らせているので、自分のやりたい仕事だけを選べるようになりました。
そして時間に余裕が生まれ、心にも余裕が生まれ、子供たちとのんびり過ごせるようになりました。

現在私はデザイン業に加えて、パートナーと共にコーディネーター事業も行なっており、ジョージア移住を希望する人たちをサポートしています。
ジョージア移住の希望者さんたちは、みなさん共通して、日本の現在・未来に不安を抱き、生き辛さを感じています。私もそう感じる人間の一人でした。
それもそのはず「世界第4位の生活費の高い国」なのに、給料は30年以上変わらず、その上、コロナ禍でも問答無用に税金は上がり、物価も上がっているのですから。そりゃあ暮らしにくくて当然ですよね。
日本人は頑張りすぎています。このコラムを読んでくださってる「世界ウーマン」の訪問者さまの中には「いつか世界に」と海外生活に憧れている日本在住者の方もおられると思います。
「がんばってがんばって、いつか海外移住したい!」ではなく、「がんばるのをやめるために、とりあえず海外移住(下見)する」という視点で人生を見直してみるのはいかがでしょうか。
例えば1ヶ月だけ、半年だけでも、自分の人生を見直す期間を作ってみませんか?
それではまた、次回のコラムをお楽しみに!ნახვამდის(ナッホァンディス/さよなら! )
Written by 宮下なみ子(ジョージア)