突然ですが、「チリの食べ物」と言われて、パッと思いつく物はありますか?!
昔スペインの植民地だったから、ヨーロッパっぽい食べ物?アンデス文化の影響で、イモや豆がメイン?
私もよく聞かれるのですが、「さまざまな食文化を取り込んでいるので、一言では答えにくい」というのが正直なところです。
とかく「イメージが湧かない」と言われがちなチリですが、今回はそんなチリの「トライすべき食べ物」たちをご紹介したいと思います。
チリの食事は他の南米各国と同様、肉がメインです。そして「チリ人が愛してやまないもの」といえば、上の写真の「アサド」と呼ばれる肉のBBQ。
ホームパーティーなど人が集まる機会といえば基本的にアサドです。ドーンとしたお肉を豪快に炭火で焼くスタイルで、家の「アサド係」といえばたいていお父さんの役割のよう。
肉を炭火で焼くというごくシンプルな料理なのに、なぜかすごくおいしいです。
またレストランであれば、「パリジャーダ」と呼ばれるアサドの盛り合わせメニューがあります。炭火焼きの牛・豚・鶏の他に、チョリソや血のソーセージなどがのってきます。
かなりの量が出てきますが、チリのレストランでは食べきれなかった分の「お持ち帰り」は一般的で、お店の人に言うとボックスに詰めてくれます。
貝の出汁がおいしい「パイラ・マリナ」
実はチリのスーパーでは、ほぼ生魚が売っていません。もともと肉の食文化であることに加え、魚介は値段が高いことも理由の一つかと思います。
しかしレストランに行けば、抜群のシーフードを楽しむことができます。
海鮮スープは、シーフードを扱う店であれば必ずメニューにある基本の一品です。さまざまな種類の貝や魚が惜しみなく入っていて、魚介の味がシンプルに凝縮されています。
このスープとパンだけでも満足できるボリュームとおいしさです。
興奮しすぎて写真がブレました。ボウルにウニがなみなみと入って1500円
チリ人はあまり食べないようですが、実はチリはウニの産地。日本では考えられないような値段で、おいしい生ウニが食べられます。
ボウルいっぱいに生ウニが入って1500円程度。シンプルにお醤油で食べるのはもちろん、バゲットにたっぷりのウニと薬味で食べるのも最高です。シーズン中に、市場や高級なシーフードレストランに行くと食べることができます。
チリで代表的な魚といえばサーモン。シンプルにグリルや、「セビッチェ(魚介のマリネ)」として食べるのがチリでは一般的です。
ぜひ食べてみて欲しいのが、サーモンのお刺身。厚く切った身にしっかりと脂がのっていて、チリで初めて食べた時には感動しました。
日本でサーモンのお刺身をそこまでおいしいと感じたことはなかったのですが、そんな方にこそ食べていただきたい一品です。お刺身は日本食レストランに行くと食べることができます。
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