私の住むミシガン州は自然に恵まれた美しいところです。特に春から夏にかけては気候も良く、緑や野生の草花が美しい季節です。
私はよくウオーキングトレイルを歩きにいくのですが、子どもたちが夏休みでもあるこの時期の特に週末は、家族連れが公共の公園やサイクリング道路、ウオーキングトレイルなどでウオーキングやサイクリング、または自然散策などを楽しむ姿が見られます。
これはミシガンだけでなく、今まで私が旅行で訪れたほとんどの州にも公共の公園やトレイルがありました。そんなところからも北アメリカ大陸のスケールの大きさを感じます。
そして何より人々は、自然の中でのアクティビティを上手に楽しむことができるのも、彼らが子どもの頃から経験しているアクティビティだからこそ!アメリカの豊かさを感じるのです。
今回は、先日2時間のウオーキングトレイルで見た景色、私が感じたことをご紹介しますね。
自然の中を散策することは、何も道具がなくても誰にでもできますよね。
先日、ウオーキングトレイルを歩いていたら、アイスコーヒーを片手に5歳と3歳くらいの二人の娘さんを連れたお母さんと出会いました。その親子はトレイルを歩く中に、遊びの要素をたくさん詰め込んでいました。
>嬉々としてはしゃぐ子どもたち。お母さんは、スキップや後ろ歩きをして見せたり、途中で立ち止まり花について説明していました。
また、「このトレイルは自転車でも走れるのよ。私たちのように歩く人たちもいるけれど、ルールがあるの。それは今私たちが歩いているように、真ん中の線から右側を歩くのよ」と、子どもたちに教えていました。
私はその親子の様子を後ろから見ていたのですが、このお母さんが遊びながら社会規範をうまく教えている様子に関心しました。
これはまさに、私たちが日本語継承ワールドアカデミーで受講生のみなさんに常々お伝えさせていただいた『遊びながら学ぶ』なのです。
このように、何気ない日常の動作と会話の中から子どもたちは学び成長していきますね。
鳥の囀りに耳を澄まし、野生の草花に微笑む。ウオーキングトレイルで出会った見知らぬ親子さんを見ているだけで、こちらが幸せな気持ちになりました。
長いトレイルの途中途中には、公園が設置されており、トレイルから外れて一休みすることもできます。また、トレイルを歩かなくても、公園に車でアクセスすることもできるのです。
トレイルの途中には、いくつかの公園がありましたが、その中で小さな湖に面した公園に立ち寄って見ました。
この日は日曜日の午前中でしたが、ゆったりとした空間に夏の太陽の光を楽しむ人々で賑わっていました。他にもトレイルの両脇に設置された公園の中には、サッカーフィールドやドックパークなどもありました。
家族連れ、ペット連れ、高齢者のご夫婦もゆっくりと散歩をされていました。歩く人たち、走る人たち、自転車に乗る人たち、スケートボードやローラースケートを楽しむ人たちもいました。
簡単に自然にアクセスできる環境で自分の好きなアクティビティを楽しむ人々の姿を見ていると、そこにいる人たちは自分が好きなことを楽しむ、楽しみ方を知っているということがわかりました。
私は終始ウオーキングをしていましたが、すれ違う人々の様子を見て、トレイルの途中で立ち止まり、写真を撮りながら10キロ以上歩いたでしょうか。2時間のエクササイズを楽しみました。
Written by スペイツ由美(アメリカ)