みなさんは「書く」ことは得意ですか?
日記を毎日書いていたり、ブログやSNSを書いたりしている人もいますよね。わたしも以前はブログを書いていました。きっかけは夫の仕事の関係でロシアに住むようになったこと。
海外生活は何かと物珍しいことが起こるので、日記のように書いていました。日本に帰国した後もしばらくは書き続けていました。本当にどうでもいい内容のブログを、それも頻繁に。
しかし、ここ1年ほどほとんどブログを書かなくなっていました。きっかけは出産と子育てで、物理的に書く時間がなくなってしまったことです。また、精神的にも文章を書く余裕がありませんでした。
最近ようやく書く時間が少しずつ取れるようになったものの、なかなか重い腰が上がりませんでした。何度か書こうとしてみたのですが、書けないのです。
「何を書いたらいいんだろう?」「どうせ書くならちゃんと書きたい」「あ〜、まとまらない〜」と、書きたいという気持ちはあるものの、うまく書けなくなっていました。
そんな時に出会ったのがいしかわゆきさんの「書く習慣」という本です。
筆者は若手売れっ子ライター。彼女が文章を書き始めたのは中学時代。親の都合で渡米し、英語がわからず友達もできず、さえない生活をしていました。
そのつらさをブログに書いてみたところ、共感してくれたり応援してくれる人が集まってきたそうです。その経験が彼女の書くことへの原点になっているのだとか。
そんな彼女が書いたこの本の良いところは、書くことに対するハードルを「これでもか!」というくらいに下げてくれるところ。
この本を読めば誰でも「これならわたしも書けるかも?」と思うだけでなく、「よし、今から書いてみよう!」とすぐに行動に移せる内容になっています。
特にわたしの「書くハードル」を下げてくれたのがこの一文。
「『うわぁ~』と思ったら『うわぁ~』って書こう」(出典:いしかわゆき「書く習慣」 株式会社クロスメディア・パブリッシング 2021年 54ページ)
これを読んで、「何をどう書いたらいいの?」と迷走していた思考が吹っ飛びました。思ったこと、自分が言いそうなことをそのまま書けばいいんだよな。うん。
そう思えた時に、自然とまたパソコンに向かって、ささいな日常を文章にすることができたのです。
これをお読みの世界ウーマンの読者の方々の中には、海外にお住まいの方も多いかと思います。「ブログを始めてみたいけれど、わたしなんかが書いていいのかな?」と思っている、そこのあなた。
そんなあなたに言いたい。ぜひ書いてほしい!
自分が書こうとしていることは他の人が既に書いているから書いても意味がない、と思うかもしれません。でも、同じ映画を見ても、人によって印象に残ったシーンが異なることってよくありますよね。
同じものを見ていても、見る人の立場やこれまでの経験によって感じるものは異なるものです。そんな風に、同じテーマでも書く人が異なれば感じることも違うはずです。
そう言われてもまだ自分には書けそうにないという人は、ぜひ本書を手にとってみてください。きっと自分も書いてみようという気持ちになるはずです。
Written by げんだちょふ(日本)