2019年2月4日は立春でしたね。マカオでは大晦日です。
2月5日からの旧正月を迎えるにあたり、街には華やかな装飾が施されています。観光客も多く訪れるセナド広場。世界遺産指定の建物もすっかりお正月仕様。
今年は「豚年」(中国語では「猪年」と書きます)なので、豚をモチーフにした装飾がたくさん見られます。干支も旧正月を区切りに変わるので、今年は2月5日からが「豚年」となります。
「猪」は日本では「イノシシ」ですが、中華圏や韓国 では「ブタ」ですね。ちなみに中国語でイノシシは、「野猪」 と書きます。
「豚」の文字も使われますが、食べる「豚肉」とか、「海豚」はイルカ。ちょっとややこしいですね。
マカオ郵便局のエントランスの上には大きなブタちゃんがどどんっと鎮座していました。
すぐ横のセナド広場はもちろん、世界遺産の聖ポール天主堂跡のファザード(壁だけの教会)も赤いランタンで旧正月仕様にデコレーション。街中が新年を祝うムードでいっぱいです。
大みそかは飲食店の人たちも家族で食卓を囲む人が多いと見えて、 お店も早仕舞いしているところも。いつも観光客で賑わっている街の中心部も、いつもより人が少なくて歩きやすかったです。
一方で人でごった返している場所もあります。それが 「宵花市」です。
新年を迎えるための花やその年の干支グッズ、食べ物まで売られている、お祭りの出店や屋台の集まりのようなもの。
花の中では、蘭が一番人気です。「梅・蘭・竹・菊」が中国人が愛する植物といわれているのですが、蘭は100日近く花が咲き続き、またその美しさからも人気があります。
他にも水仙や梅の木、みかんの木も新年を代表するものとして多く売られています。
ただ今年は暖かく、水仙や梅は花が開ききっているものが多くて売れ行きはそれほどよくないそうです。こんなところにも地球温暖化の影響が出ているとは…。
干支グッズはブタちゃんモチーフでいっぱいです。豚のぬいぐるみや豚のかぶりものまで売っていました。
これらのグッズは普段の数倍の値段がついていますが、新年のワクワク感と子供達の可愛いおねだりに大人達の財布の紐もゆるくなっちゃいますね。
マカオでは日本の人気も高く、こんなお店も出ていました。その名も「誰が豚やねん」(笑)。
こちらではわたあめやお餅、チョコバナナ、前回ご紹介した鶏湯米(ガイトンマイ)などが売られ、マカオ文化と日本文化がちょっと融合したような屋台でした。
「宵花市」は深夜2時までやっており、いつも以上に夜空が明るいマカオです。
マカオはこの時期、いつも以上に賑わっています。なによりみんなが笑顔で楽しそうな雰囲気がいいですよね。
最後になりますが、香港の有名風水師によると、今年は西北に実のなる木を置くと成功や結婚といういい結果を得られるとのこと!また西北に貯金箱を置くのも金運が上がるそうですよ。
香港やマカオの人は風水をとても重要視していて、毎年チェックしては生活の中に採り入れています。興味のある方は試してみてはいかが?
新年快楽!恭喜発財!身体健康!心想事成!皆さまにとっても良い年になりますように〜!
Written by 周さと子