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日本に暮らしていた時は気付かなかった、一時帰国で驚いた3つのこと

2019年8月2日

子供の夏休み期間を利用して日本に一時帰国し、約3週間東京の家に滞在しました。

毎年、年に2回ほど帰国しますが、新しいスポットができている東京の街では、知らない場所もどんどんでてきて観光客状態。 マレーシア生活6年目ともなると、外国人から見た日本の姿がわかるような気がします。

東京に暮らしていたときには当たり前に感じていた日本のおもてなしの心、ホスピタリティ、信頼感を、今回しみじみと感じました。 日本で驚いた3つのことを書き記そうと思います。

 

1. 電車が遅れた時のアナウンス

人身事故(日本はこれがとても多いですね!)と雨で中央線が30分ほど遅れた日の朝。

最近は満員列車に乗ることもないので、超満員の電車に乗ることを躊躇して、乗り過ごしていました。

次から次に電車は来るのですが、どれもドアから駅員さんが人を押し込まなくてはならないほどの満員具合。目的地での約束時間にはだいぶ早かったので、のんびりと人の流れを見ながら電車に乗ることにしました。

すると駅員さんがひっきりなしにアナウンスしています。

内容は、人身事故の影響で約30分電車が遅れていることのお詫び。 次の電車が1つ前の駅にいる、という位置情報と、その電車の混雑具合。 何番線に行くと、各駅停車の電車が出ているから、それなら少しすいているということ。

私たちが知りたい情報を先回りしてアナウンスで教えてくれるので、どのくらい待てばよいのか、各駅停車の総武線に乗り換えるべきか、など、判断をする上での最適な事前情報が十分に伝わると思いました。

海外にいると、次の電車が定刻どおりなのか遅れているのか、いつ来るのかもわからない場所がたくさんあると思います。

先回りして知りたい情報を提供してくれるのは、なんて親切!

そしてこれが英語でのアナウンスもあれば、観光客も安心できるのかなと思いました。

 

2.デパート店員さんの礼儀正しさ

平日午前中のデパートにて 新宿高島屋で平日の12時頃、デパートの中を通って駅の方面の出口にまっすぐ歩いた時の事。

わき目もふらず、ただまっすぐ出口に向かって歩いているだけで、売り場のショーケースをのぞいたり、買い物をするような雰囲気はまったく出ていなかったと思うのですが、その間、各売り場の8人の店員さんから、「いらっしゃいませ」と次々に声をかけていただき、お辞儀されました。

お客様が少ない時間帯では、マレーシアだったら、店員さんがどこかに行っていていないか、ケータイをいじっているか、店員同士で話をしているか。こちらが買い物をする気で声をかけて、やっと意思疎通ができる状態。

それなのに、日本では、暇な時間でも通るお客に目を配り、挨拶をするってすごいスタッフ教育です。

こういう場面では、このようなサービスに慣れていないこちらが恥ずかしくなるくらい。

外国の方からしたら、日本はなんて丁寧なんだ!と感動するでしょう。

 

3.日本ブランドへの絶対的信頼感

日本滞在中、ちょっとした面白ニュースを目にしました。

それは、映画配給会社パラマウント社のデザインのTシャツが、GUCCIとGU両方で売られ、それが価格の差がすごくあるにもかかわらず、ほぼ同じデザインだということ。

パラマウント社のロゴが全面に出ているデザインなので、似てくるのは当然なのかもしれませんが、GUCCIで¥58,000で売っているTシャツが、ほぼ同じデザインで、GUでは¥780。

すごく話題になっていたので、GUのこのTシャツはたくさん売れたことでしょう。

もしマレーシアや中国やその他の国のブランドがこのTシャツを売り出していたら、人々は単に「偽物を作った」「GUCCI」の真似をした海賊版だ」と思うに違いありません。

でも日本では何らかの手違いでこのようなことが起こったと思い、「GUがパクった」とは誰も思わないのです。

日本企業へのすごい信頼感だと思います。これも日本企業が日々誠実に取り組んでいるからでしょう。

普段日本に暮らしていて当たり前に感じることが、外から見るとすごいことに思える。 逆の視点からすると、過剰すぎるサービスと捉えられることもあるかもしれません。

景観や文化からだけでなく、これらのおもてなしの心が日本のイメージを形作っていることに間違いはないでしょう。

Written by 土屋芳子(マレーシア)

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