東南アジアでは、お手伝いさんを雇うことは一般的です。
比較的安価でお手伝いさんを雇うことができるというのが最大の理由だと思いますが、以前、外食文化万歳のコラムでも書いたように、何に関しても「できる人・やりたい人がやればいい、いなければ外注」という考え方が社会に根付いていることも大きいでしょう。
お手伝いさんの仕事は、家事全般から子供、お年寄り、ペットの世話まで、雇われる家庭の要求に応じて幅広いです。
お手伝いさんに従事しているのは出稼ぎ外国人が多く、ここマカオでは、フィリピン人、インドネシア人、ベトナム人、ミャンマー人、中国人が多いですね。
月のお給料は約4000MOP~6000 MOP(6万円~9万円)が相場のようです。
我が家でもお手伝いさんのおかげで毎日家が清潔に保たれ、食事の献立や準備に悩むことなく、自分の時間を十分に確保できる生活ができています。
家事の時間をそのまま自由に使えるのでフルタイムの仕事も気兼ねなくできますし、夜子供の面倒を見てもらって友人と出かけることもできます。
自由な時間が増えることで、「心の余裕」を享受できることが一番のメリットではないでしょうか。
そんな頼りになるお手伝いさんですが、一方でストレスの原因になることもあります。
特に日本人の私たちにとっては、よその人が家の中の仕事をすることに慣れず、ビシバシ指示が出せない、「ちょっとこれ違うんだけどな」ということも遠慮して(もしくは面倒で)口にしないということもあります。
かく言う私もその一人。
すでにフルタイムでお手伝いさんがいる生活を15年やっているというのに、未だにもやもやすることがあります。
現在のうちのお手伝いさんは、2年目ですが自分の判断でずんずんやってしまうタイプ。
たとえば、旅行から戻って、荷ほどき途中に私が外に出たとき。
家に戻ったら荷ほどきが全部完了していて、スーツケースもしまわれている。そんな魔法みたいな素敵なこともあるわけですが、裏目にでることもちょくちょくあるんです。
先日、本棚の掃除をしてくれたのですが、もともとジャンル別で分けてあったものが、ジャンル関係なくサイズ別にきれいに並び直されており、本の上下もバラバラという事態に。
オーマイガーッ!!
目的の本見つけるのに3分はかかる、まるで宝探しゲーム?!という状態から、
自分で全部並び直す気持ちを立て直すのに2週間かかりましたよ。
確かに、日本語読めないお手伝いさんに本の上下教えていないし、「ジャンル別だから動かさないでね」と指示をしていなかった私が甘かったですよ。
でもね、本並べる時に「これでいいかな?」って一言聞いてほしかったな。
また、別のある日。
旅行前日に旅先で使うスポーツ用品を各所から出してテーブルの上にまとめておいておいたんです。そして当日、それらをスーツケースにいれしようとしたら全てもとの場所に片付けられている!!
オーマイガーッ!!!
で、また最初からやり直し作業が発生するという。
確かに”この荷物は今から使うやつアピール”をしておかなかった私が悪いですけどね。
さすがにお手伝いさんに「ねぇ、聞いて。ルーティーンじゃない仕事するときは、お願いだから先に私に聞いて。」って言いました。
お手伝いさんといい関係を築きたいと、結構コミュニケーションとっていると思っている私ですが、それでもこれです。(次ページへつづく)
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