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南米・ブラジルからはじめまして!

2019年10月7日
岩井真理 (ブラジル)

皆さん、こんにちは。ブラジル・サンパウロ州に住むMARIです。

この度「世界ウーマン」初の南米在住者ということで、ちょっと緊張しています。これから、皆さんのお役に立てるような情報をお届けしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

季節が日本と真逆、暦に執着するブラジル人

さて、私がブラジルへ来たのは1年2ヶ月前、日本の猛暑から逃げるように渡伯しました。

その時のブラジルは冬!

でも、日本の冬とは違い、朝晩こそ12、3度ですが、日中の気温は30度近くまで上がり、湿気は無いものの、寒暖差の激しさがこたえました。

まず驚いたのが、ブラジル人は暦の上の季節に、すごくこだわりがある事でした(後で知りましたが、アルゼンチン人も同じ)。今年は何月何日の何時からが春だの、夏だの、やたらと節目に執着します。

ちょうど日本の秋分の日がこちらでは春の始まり。今年も、9月23日午前4時50分を境にスタートする春を、みんな心待ちにしていました。

私も春の始まりと同時にコラムをスタート出来た事、南米人並みに嬉しいです。

ブラジルの春を知らせる花「イペー」。色んな色があり、黄色は国花

さて、皆さんは「ブラジル」と言うとどんなイメージがありますか?サッカー?サンバ?記憶が新しいところでは、リオデジャネイロオリンピック?または、治安の悪さ?

私は、ブラジルへ行く話が出た時、頭の中に南米地図を思い浮かべたものの、正直、サンパウロの位置が定かでは有りませんでした。

ブラジルの下にアルゼンチンがあったことに後から気付いたりして、認識不足でした。感覚的には、地球の裏側、地面に向かって「元気ですカァー」って言うアレですよね。

ブラジルは、多民族国家です。

1500年にポルトガル人が南米大陸を見つけて、その後殖民地になったので、ブラジルの公用語はポルトガル語です。(他の南米の国は全てスペイン語)

ヨーロッパ人の移民は、1820年から30年間盛んに行われ、特に南部の地域では、イタリア、ポルトガル、ドイツ、オランダなどにルーツを持つ人が多くいます。

日系移民は1908年に始まり、昨年110周年記念式典が盛大に行われました。その他、北の地域の方には、ヨーロッパ人が奴隷として連れてきたアフリカに祖先に持つ人達も多く住んでいます。

だから、ブラジル人はどんな人?と訊かれても、その容姿や暮らしぶりはまちまちなのです。でも、その誰もがブラジル人で、同時に自分のルーツも大切にしています。

春の訪れが待ち遠しい8、9月には様々なお祭が各地で催されます。

中でも人気なのは、アチバイヤ という街で行なわれる「いちご祭」です。明治時代より日系人が品種改良してきたいちごの美味しさに人気が高まり、箱買いしたり、出店で食べたり出来るお祭です。

日本文化も色濃く残っている土地柄で、門の側には鳥居、会場の真ん中には櫓、そして舞台の上では太鼓の演奏を発表したりと、ここはどこ?とブラジルである事を忘れます。

そして一番人気はHolambra(オランブラ)という街の”Expoflora”というお花エキスポです。その名の通りオランダ移民が多く、本国同様、様々なお花を栽培してきた街です。

クロケット(コロッケ)を頬張りならお祭りを楽しんでいると、ヨーロッパ旅行している錯覚さえ覚えます。明日の朝のパリの市場に並ぶお花は、オランブラ産だそうです。

このように、移民してからもう何代も経っているのに、ブラジル人達はそれぞれの伝統を愛でるのです。

危険地帯へ踏み込む覚悟でこの国へ来た私ですが、家族を大切にし、生活を楽しむこの国の人達の様子をこれからたくさんお知らせしていきます。

Written by 岩井真理(ブラジル)

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