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新しい文化の幕開け。ジョホール初のオペラハウス、グランドオープン!

2020年1月29日
土屋芳子 (マレーシア)

ジョホール初の本格オペラハウスがグランドオープン!

このコラムを執筆しているのは、チャイニーズニューイヤー目前。

街はお祝いのムードにあふれ、赤い色の飾りや赤い服売り場など、赤色であふれています。中華料理レストランに行けば、家族や同僚や仲間とテーブルを囲み、豪華な特別コース料理を楽しむ人々。

そんな華やかな季節の今、2020年1月19日に、ジョホール初の本格オペラハウスがグランドオープンしました!

国境の街ジョホールバル。シンガポールから多くの人が買い物に訪れますが、観光地というような見どころは少なく、美術館や博物館などの文化的要素のある施設もほとんどなく、ビルの乱立とショッピングモールなどの商業施設の増加ばかりが目立っていました。

それが、シンガポール対岸の中国ディベロッパー開発エリアに、オペラハウスができると聞いたのは2年くらい前だったでしょうか。少しずつ工事がすすむにつれ、そのプロジェクトは現実味を帯びてきました。

2019年9月にメディア向けプレビューで、オープン前のオペラハウスに入らせてもらったときには、かなりの興奮でした。その後、グランドオープンのためのテストを兼ねての香港ストリングオーケストラによるコンサート。

もともとオペラや歌舞伎やミュージカルといった、パフォーミングアートが大好きな私は、オペラハウスから徒歩すぐの場所に引っ越しました。

近所にオペラハウスがあれば気軽に頻繁に演目に足を運ぶことができ、車社会のジョホールバルなのに、オペラを観た後に徒歩で家に帰ることができたらなんて素敵なんでしょう!

 

王妃の名前を冠する、ダイヤモンドがテーマの美しいオペラハウス

シンガポールからジョホールに向かって国境を抜けると、まもなく対岸に見えてくるマリーナエリアにあるこのオペラハウス。

ここは、いくつもの高層マンションとショッピングモール、このオペラハウス、そして数年後にはホテルができる予定の大規模開発地区です。

ショッピングモールの地下の駐車場に車を停め、そこから敷地内を3分ほど歩くと、このオペラハウスに到着します。

ショッピングモールからオペラハウスに続く道には、太鼓演奏の少年グループがいて、お出迎えしてくれました。カメラを向けるとうれしそうにはにかみつつ笑顔を作ってくれます。

オペラハウスの正式名称は、「Permaisuri Zarith Sofiah Opera House」。

Permaisuriというのはマレー語で王妃という意味で、そのあとに続くのは、ジョホールの王妃様のお名前です。

デザインのテーマはダイヤモンドで、ライトアップがとても美しい。

内部は、マリーナエリアにあるということで海の水泡をモチーフにしたデザインになっています。

客席をとりかこむようにまわりに大理石のロビーがあり、さまざまな演目のポスターが展示されていました。

約500席の小さ目の劇場で、中国のオペラハウスの監督が監修した音響設備とのこと。劇場内は音の響きがよい木の素材がとりいれられています。これから演目が始まると思うとわくわくします。

(次ページへつづく)

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