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イギリスで本場のスコーンを召し上がれ!オーダーの方法・種類・おすすめカフェ

2020年5月25日
アレン真理子 (イギリス)

‘Cream Tea ‘と‘Afternoon Tea’と‘High Tea’の違いとは?

前回のコラムで書いた通り、自宅で作るのが楽しいスコーンではあるが、初心者はまずいろいろなところで試食するがよいかと思われる。ただし、注文するにあたっては注意が必要である。

スコーンといえば「クロテッドクリームとストリベリージャムとともにいただく」が王道であるが、メニューによってはその他にもいろいろくっついてくる。以下に基本的なメニューを紹介いたします。

‘ Cream Tea ‘ (クリームティー)

紅茶にクリームがついてくるの?と思いきや、これはスコーンと紅茶のセットのことを言う。

正確にはポットティー、スコーンが一つか二つ、クロテッドクリーム、ジャムがセットになっている。

もちろん場所によりけりだが、相場としては八百円から千円くらいの感覚。

逆に単品で飲み物とスコーンを頼むことはもちろんできるが、その場合、クロテッドクリームとジャムがついてくることはなく、単純にバターが付いてくることがほとんど。

これだとスコーンを堪能したとは到底言い切れない。まずはこのCream Tea をどうぞ!

‘Afternoon Tea’(アフタヌーンティー)

前述のクリームティーにフィンガーサンドイッチ、ケーキが追加される。イギリスのレストランやカフェではだいたい午後3時以降からサーブされることがほとんど。

よく雑誌やガイドブックで見る、いわゆる3段トレーで出てくるあれである。(一番上の写真)

サンドイッチはきゅうり、スモークサーモン、卵の3種類が伝統的ではあるが、今はお店のメニューが豊富でお客様が自由に選べたり、その店独特のサンドイッチがでてきたり、様々である。

ケーキはいちごタルトやチョコレートエクレアなどが主流だが、これも今ではプチフール的に多種類出てくる場合もある。

とにかく3段のってくるので結構お腹いっぱいになるし、色々食べられて楽しい。値段はクリームティーの2倍から3倍くらい。でもこれを食べると夕食はいらないから、しっかり元は取れます!

‘High Tea’(ハイティー)

アフタヌーンティと混合されることもあるが、カフェによっては別々の名前でメニューに載せていることも多い。’Afternoon tea’にさらにソーセージロールやキッシュなど加えてほとんど「食事」に近いものを指すことが多い。

ちなみに英国植民地時代の文化が今も残るシンガポールではこの’High Tea’が大人気。

ホテルで催されるHigh Tea ではブッフェ方式でスコーンやケーキはもちろんのこと、飲茶、焼きそば、カレー、卵料理パン各種、その他の他国籍料理がどっさりと出る。

イギリスではもう少し’Afternoon Tea’に寄り添ったメニューとなっているが「アジアではまさになんでもこい」である。シンガポール在住時代、筆者がこの’High Tea’をこよなく愛したことは言うまでもない。

ちなみにこのスコーン、東京の洒落たカフェで何度かオーダーしたことはあるが、満足した試しがない。有名店のベーカリーで見かけて買ったこともあるがやっぱり全然違う。

日本ではフランス風の美味しいケーキがどこに行ってもいただけるのに、スペイン風のチュロスもさくさくっと美味しいのに、どうして東京中、どこを探してもこの英国風、シンプルかつ美味なスコーンに出会えないのだろう。

どこで食べても硬かったり、甘すぎたり、小さすぎたり、ちっとも感動しないのである。あー残念!。。。

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