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軍隊が出動?!ベトナム ホーチミンのスーパーロックダウン

2021年9月22日
平良弥生 (ベトナム)

感染者の増加に歯止めがかからず、突然事態が一変

Xin chào! ベトナム・ホーチミン在住のYayoiです。7月のコラムで、ホーチミンはこれまでで一番厳しいロックダウン下にあると書きましたが、現在もロックダウンは継続しています。

2021年7月9日からはスーパーへの買い出しのみが認められているような状況でしたが、さらに8月半ばには、このロックダウンを9月15日まで延長するという発表がありました。

そんな中、8月20日のお昼に突然ニュースで「8月23日以降、ホーチミン市民は完全に外出禁止になる模様」という速報が流れました。

この時点では政府から正式な通達がまだ発表されていないので、外出禁止は確定ではないのですが、これはベトナムあるあるで、このようなニュースが流れるとどこからともなく追加情報がリークされ、それが瞬く間に拡散していき、最終的にその内容がほぼ確定して実行されるという特徴があります。

今回は「おそらく1~2週間はスーパーも閉まる予定」「感染の抑制、制圧のために軍隊を派遣する」という情報がどこからともなく拡散され、SNSには「戦車や軍人がホーチミンに向かっている」と画像付きでシェアされ始めました。

この日は金曜日でしたが、この速報が出てからというもの、週末は大パニックとなりました。

スーパーが閉まってしまう可能性があるため、皆が買い出しに走り、買い占めも起きていました。レジは買い出しのお客さんで長蛇の列で、1時間以上並ぶハメになった人も。私も買い出しに出た人の一人です。

うちの冷蔵庫。特に冷凍庫は保存食でパンパンに

最終的に確定したことは、

・8月23日から9月6日までの2週間、ホーチミン市民は外出許可を得た一部の業種に携わる人等を除き、絶対に外に出てはならない。

・市民の生活サポート、移動管理のために軍隊を配備する。

・9月15日までに封じ込めることを目標とし、さらなる感染者の増加を防ぐためにPCR検査の実施やワクチン接種等の対策を行う。

ということでした。

 

ホーチミン市民の生活は一体どうなっている?

アパートの屋上からの風景。トラックの間で軍の方が作業

一部の人を除き、全く外に出られなくなってしまったホーチミン市民。

いくら事前に買い出しをしたとはいえ、この完全ロックダウンの期間は2週間。物資はどんどんとなくなっていきます。買い物に出られない中、物資を調達する方法は主に以下の3つ。

・軍隊からの配給物資をもらう。
・軍隊や警察等で編成されたお買い物代行部隊にほしい物をオーダーする。
・民間企業のデリバリーサービスを利用する(一部エリアは使用不可)。

このどれかを利用して、このロックダウンを凌がなければなりません。

幸い私の住んでいる地域はデリバリーサービスの利用可能な地域でしたが、ドライバーは同一区内のみしかデリバリーしてはいけないというルールがあり、1日中全くと言っていいほど捕まらない日もありました。

お買い物代行部隊も、初めは彼らに欲しいもののリストや写真等を送って、希望する商品を購入してもらうというやり方でしたが、次第にお買い物代行部隊やスーパーの人達が、それぞれの家庭の細かなオーダーを聞いていられないほどキャパオーバーになってしまいました。

 

現在、規制は少しずつ緩和の方向に

コンボセットの商品リスト(1000ベトナムトンは約5円)

苦肉の策として「コンボ1」「コンボ2」のような形で、あらかじめいくつかの食料品や調味料、生活用品をセットにしたものを販売するようになりました。

私の住んでいるアパートにも近くのスーパーのコンボのリストが届きましたが、注文してから配達されるまでに数日かかることが分かり、購入は断念しました。

また、私が住んでいる地域は比較的感染者の少ない地域だからか、軍からの配給も届きませんでした。デリバリーサービスを使い、何とか凌ぐことができました。

9月15日で終了する予定だったこのスーパーロックダウンも、最終的には9月30日まで延長になることがほぼ確定しています。

これまでホーチミンでは感染爆発が起きることはなかったため、一気にここまで強烈に制限がかかることになって慌てふためいたり、新たな発表がなされるたびに対応に追われたり、なかなか気持ちの落ち着くことのない日々を過ごしてきました。

しかし、9月に入ってから、少しずつ規制が緩和する方向に向かい始めています。まずは飲食店のデリバリーが一部OKになり、さらに9月16日以降はデリバリーの同一区内限定というルールも撤廃される予定です。

感染者はまだまだ多く予断を許さない状況ですが、少しずつ普段の生活が戻ってきていることに希望を見出すことができています。

色々なことが制限されてしまったこのロックダウンですが、そんな中でも沢山の学びがありました。来月のコラムでは、そのことについて書いていきたいと思います。

Written by 平良弥生(ベトナム)

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