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紆余曲折しながらも行き着いたアメリカ看護師という職業、そして起業

2021年9月24日
研谷美月 (アメリカ)

海外でどうしたら自立できる?

Aloha、ハワイ在住歴5年のMitsukiです。先日アメリカ、ハワイ州で看護師として働き始めて1年が経過しました。

私は大学で看護学部に進学し、日本でも看護師として働いていましたが、小さい頃から海外で看護師をしたいと思い描いていたわけではありません。

高校時代に「保健室の先生になりたい」から始まり、担任の先生にいくつか進路の候補をもらって、そこで「一番大変で私には耐えられないかもしれない」と言われた看護学部に進学することに決めました。

どうも「できない」と言われると、やって見たくなる性格のようです。

保健室の先生になるために励み続けていた大学時代ですが、教育実習を経て、「もしかしたら思い描いていたのと違うかも」と気づきました。しかし具体的に「何が」というのは、すぐには見つかりませんでした。

「まずは看護師として現場に出てみるか」と重い腰を上げるように決断したことを覚えています。

ただ、大学生の時にイギリスへ二週間語学留学へ行った時に自分の英語のできなさに鼻を折られ、そこからうっすらと「いつか海外に住んでみたい」「海外でバリバリ働く女性になりたい」という淡いリベンジのような思いを抱いていました。

大学を卒業して日本の病院で1年ほど勤めた頃、ハワイ在住の今のパートナーと出会いました。

そのことがきっかけで海外移住という可能性がいきなり目の前に現れた私ですが、その一歩を踏み出す時にどうしても気になっていたこと、それは「海外でどうしたら自立できるのだろうか?」ということでした。

 

まさか自分がスモールビジネスを始めるとは

自分が絶えず成長できるようなキャリアを持つことは、私にとって当時も今も大事な要素です。

そんな時にたまたま相談をしに行った大学の教授から、アメリカで看護師として働く先輩を紹介してもらい、話を伺って、日本の看護師免許を活かしてアメリカで看護学校に通わず資格を取れることを知りました。

当時の私にとって今まで学んできたことを活かしつつ、海外で自立してやっていけるための、唯一の希望の光だったように思います。

看護学生時代は、正直なところ魅力をあまり感じていなかった看護師という仕事ですが、今は看護師の面白さや活躍できるフィールドの幅広さをもっと様々な人に知ってもらいたい、感じてもらいたいと思っています。

さらに焦点を絞ると、国際的な視点を持つ日本人看護師の魅力や可能性に貢献したいと思い、起業活動を行なっています。最初はボランティア同然で始めた活動ですが、今はビジネスという形で自分の仕事としています。

まさか自分がスモールビジネスを始めることになるとは思いませんでしたが、自分の経験やその過程で感じたことそして出会った人たちそれぞれの経験や思いなどが、必要な人のところへ届く手伝いをさせてもらえる自分の仕事にとてもやりがいを感じています。

こうして振り返ってみると、自分が興味があることに首を突っ込んでみると、その過程で新しい芽が出て、また次のステップに繋がっているように感じます。

その当時は繋がっているとは思いもしないし、時には今まで積み重ねたものをまるで捨てるような、諦めるようなこともしないといけないかもしれません。

自分が何が好きで何が得意なのか、何に幸せや充足感を感じるのかはやっぱり一歩踏み出してみないと見えないし、知らない世界がまだまだある!そう思います。

Written by 研谷美月(アメリカ)

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