1年があっという間。今年もまたラマダンの季節がやってきました。2022年のラマダンは、4月3日から5月3日です。
イスラム教信者の修行の一つで、日の出から日没まで、日の出ている間は一切の食べ物、飲み物を口にすることができません。
ムスリムにとって、断食を行うことにより、自分の欲望をコントロールすることが精神の鍛練になったり、貧しい人の環境を感じたりすることができる貴重な期間とされています。
「コロナと共に生きる」時代の今年は、ホテルでもビュッフェの提供が許可されています。
ここ2年間は人と集まることが制限されたラマダンだったので、久々に盛大なビュッフェを催すことができるようになり、どのホテルでも魅力的なプランを打ち出すべく、趣向を凝らしています。
今年、すでに8つのラマダンビュッフェのプレビューを体験しましたよ。この3週間ほどの間は、毎晩のようにホテルでのビュッフェディナー。
最初は全種類制覇しようかと意気込んでいましたが、だんだんと押さえるべきポイントで食事をするようになっています(笑)。
どのホテルでも、ものすごい品揃え。ホテルによっては、600種以上の料理を用意するところもあります。何を食べたらいいか迷うあなたに、ラマダンホテルビュッフェを楽しむポイントをお教えしましょう!
断食後で血糖値が下がっているので、緩やかに血糖値を上げてくれる、お粥やデーツから食べましょう。
お粥の味で、そのホテルビュッフェのクオリティやおいしさが分かるそう。牛肉や鶏肉の出汁を使ったお粥が必ず用意されています。
まず甘いものを食べて食欲を落ち着かせる方法もあるそうです。
マレーシアの伝統菓子「クエ」は、いわば日本での和菓子のような、もっちりした優しい甘さのお菓子。カラフルなものも多く見た目もきれい。
このクエにはフレッシュなココナツミルクが使われるので、クエの味でもそのホテルビュッフェのクオリティがわかるそうです。
ラマダンならではの料理、竹や編んだ笹に餅米をいれて蒸した「レマン」や、甘辛くサイコロ状の牛肉を煮た「ビーフレンダン」は必食。
他にも、丸ごとローストラムやサテ(お肉の串焼き)などの定番マレーシア料理は、店によって味わいが異なるので要チェック。
ラマダンビュッフェでは、伝統マレー料理や中東料理がメニューの中心となることが多いですが、冷製シーフードや、お刺身やお寿司、ローストビーフなどの西洋料理を出すホテルビュッフェもあります。好きなものをおいしくいただきましょう。
かなりの品揃えがあるラマダンビュッフェ。そんな中でも、「何が1番おいしかったか、オススメか」を聞くと、ドリアンのフリッターやフレッシュドリアンなどを挙げるマレーシア人がとても多いです。いつでもドリアンは大人気。
1年で1ヶ月だけの特別なイベント、ラマダンビュッフェ。オススメです。
Written by 土屋 芳子(マレーシア)