私事ながら、交際していた中国人の彼と入籍しました!
今回は日本人女性と中国人男性が入籍する場合の両国での入籍と婚姻ビザ取得について情報をシェアしたいと思います。
国際結婚の第一歩である「入籍」は、中国では「领证」と言い、日本側と中国側、両国で手続きをする必要があります。先にどちらの国で籍を入れるのかを選ぶ必要があるため、是非パートナーと話し合ってみてください。
私の場合は、コロナで日本に帰国できないことと、中国側で籍を入れた方が手続きが楽だと判断したので、中国での入籍を先にすることにしました。
【発行に必要な書類】
日本人側:パスポート原本、3ヶ月以内に発行された戸籍謄本もしくは戸籍抄本(日本にいる家族に取り寄せてもらい、約2週間で中国に到着)
中国人側:身分証、戸口本(戸籍を証明するもの)
料金:80元、発行時間:30分程度、本人が出向く必要あり。
※中国で手続きするため、必ず中国語で発行してもらうようにしてください。
蘭州の結婚登記所での様子
【蘭州の婚姻登記所で必要な書類】
日本人側:パスポート原本、3ヶ月以内に発行された戸籍謄本もしくは戸籍抄本(日本にいる家族に取り寄せてもらい約2週間で中国に到着)、①の単身証明
中国人側:身分証、戸口本(戸籍を証明するもの)、二人が一緒に映った写真(結婚証に貼る写真で、登記所が指定する写真館で撮影する必要あり)
料金:0元、発行時間:3時間程度、必ず本人が出向く必要あり。
中国人の彼は広州に20年以上住んでいますが、身分証の住所はお義父さんの故郷の蘭州です。
中国人同士の結婚ならば住まいのある役所で簡単に籍を入れられるそうですが、国際結婚の場合は故郷まで出向かなければならず、私達は①の独身証明が発行された後、急遽蘭州に向かいました。
役所関係は日本と違い、人によって言うことがバラバラです。コロナの影響もあり、ネット予約が必要であったり、人数制限を設けている役所もあるようです。
電話で事前に相談していても、当日役所に向かうと規定が変わっているなんてことは日常茶飯事。これぞ中国あるあるです。“根気よく臨機応変に精神”が大事だと痛感しました。
登記所では、二人の出会いや経緯、仕事は何をしているのか、どこに住んでいるのかなど聞かれました。
中国の法律を理解し、入籍する意思を表明する書類等、十数枚にも及ぶ種類の書類にサインします。職員の方が書類の内容を翻訳したものを渡してくれました。
中国で入籍すると、必ず一人一冊パスポートサイズの結婚証が発行されます。そして私のコラムに何度も登場している紅包(御祝儀)もいただきました。
中国結婚証に必要な写真撮影の様子。中国らしい赤いバックの背景
【発行に必要なもの】
中国国内で居住を証明すもの(境外人员临时住宿登记)、パスポート原本とコピー、パスポートの個人情報のページ、有効ビザのページ各1枚コピー、ビザ用の写真と写真の控え(回执单)
中国人側は身分証と居住証の原本とコピー(出身地域により異なるので注意)、②の結婚証の原本とコピー、6ヶ月以内の健康診断証明書(予約から検査結果を受け取るまで約1週間)
料金:800元 発行時間:約2週間
www.gzjd.gov.cnで、ビザ申請のネット予約をする必要があります。
在広州日本国総領事館での入籍の様子
【発行に必要なもの】
中国人・日本人両者のパスポートの原本、中国人・日本人両者の②結婚証の原本、日本人側の戸籍謄本もしくは戸籍抄本の原本
料金:0円、所要時間:約3時間、日本人側は必ず本人が出向く必要あり。
※②の手続き後、3ヶ月以内に手続きをする必要があります。
日本側の入籍は日本と同じ婚姻届記入の他に、中国人パスポートの日本語翻訳、②結婚証の日本語翻訳も記入します。中国人側の漢字はなるべく日本の漢字に直して記入します。
わからないことは日本語のできる職員さんに聞けるので安心しました。手続き完了後、日本の戸籍に反映されるまでは約1ヶ月半かかります。
約1ヶ月半かかり、やっと両国で入籍ができました!中国人の彼は「领证」でとても緊張していて、私は「入籍」の時にとても緊張しました。こうして2倍の緊張を味わえるのは国際結婚ならではかもしれません。
今思えばTBSの番組「世界の日本人妻は見た!」が大好きで、「国際結婚って大変だけど面白そうだなぁ」といつも食い入るように楽しみに見ていた自分が、その「国際結婚」をこのコロナ禍でするとは思いもしませんでした。
私の人生はいつも予想外の展開だらけで面白い!さぁ、今日も笑顔でニーハオ!
Written by 古川智子(中国)